Categories: 洒落怖

パタパタ・・

この怖い話は約 3 分で読めます。

もう一つ。
さっきは話の1,2年後。当時の彼女と河口湖に行った帰り、帰りが遅くなり、
中央高速を降りて相模湖のラブホに泊まることにした。
そして二人とも疲れて寝てた深夜2時過ぎ。
俺はなぜかふと目が覚めた。
すぐ寝ようとしたが、なぜか胸騒ぎがした。
「なんだろう」と思いシーンとした部屋で、胸騒ぎが静まるかな
と思って天井をボーっと見ていたそのとき、
「パタパタパタ・・・」とほんとにかすかだが、音がした。

「ん?」と思い聞き耳を立てると、また「パタパタパタ・・・ガチャガチャ」
と今度は遠くだが、はっきり空耳じゃないってわかった。
彼女は横で寝ている。
俺はむくっと起き上がり、どこから音がしてるのか探るため更に聞き耳を
たてた。目は暗闇に慣れてきた頃で、どうも音は部屋の外、廊下の置く
殻とわかった。
俺は部屋のドアのところまで言って耳を付けた。「パタパタパタ・・・ガチャガチャ」
音はする。これはパタパタはスリッパの音。更にガチャガチャはドアノブをまわす音。
俺はすぐにそう判断した。しかも音は近づいている。

「おい。起きて」俺は彼女の所にいき小声で言った。「な~に」彼女がむにゃむにゃ
した感じでおきると俺はすぐにドアの前に戻って「フロントに電話。9番かかる」
と状況も言わずに彼女に伝えた。あせっていた。なぜならこの部屋は810号室で、一番
左端だったが、外の音の感じからもう前の部屋まで近づいていた。

306 本当にあった怖い名無し New! 2010/08/30(月) 23:56:40 ID:I0jboWHw0
続き
彼女は俺のただならぬ感じを察したのか、薄暗い中、電話を探り当て、
フロントに電話してくれた。「フロントでた変な奴が廊下にいるから
すぐに来いといって」俺はドアをみながら、彼女に小声でいった。
外の奴に存在を気づかれたくなかった。内鍵がしてある。ここも通り過ぎて
くれ。
「なんかでない・・」彼女も小声でベットから俺に言ってきたその時、
「パタパタパタ・・」この部屋のまでとまった。
「ガチャガチャ」ドアノブが回った。あく訳ないだろと心の中で俺が呟いた
そのとき・・・

308 本当にあった怖い名無し New! 2010/08/31(火) 00:03:08 ID:I0jboWHw0
そのとき・・・
ガチャっと何かを指す音。すると内鍵が横向きから、縦にゆっくり回転しだした!
プチッ。その時俺は切れた。度はノブをガッと両手で押さえ、右足でドアを
けりながら「誰だてめえは!クソが!やんのか~!」と今までとうって変わって
大声で怒鳴りだし、威嚇した。何がなんだか、怖すぎてすごく腹が立った。
彼女は悲鳴を上げて、ベットでうずくまってたようだった。

しばらくドアを押さえつけ叫んでいたが、ドアノブ押さえるのが疲れてきた俺はは
開き直って「おら空けるぞ」と叫んで、20Cm位スーとドアを開けた。
あけた瞬間ぎょっとした。女がいた。隙間で暗かったが、うつむき加減で、
髪はロングでべたっと濡れた感じ。暗くて表情は見えないが、目線は俺を見ず
に斜め下をじっと見てた。よく覚えていないが、白っぽい服だった。
「なんだ・・あんた・・夜中に」一瞬怒りがとまってしまったが、そいつ
に俺が言うと、「鍵です。忘れてます。」といって俺に木の長い柄がついた
鍵を渡してきた。渡すというより突き出してきた。目線はこっちょみてない。
俺はそれをもぎ取り、バン。とドアを閉め、鍵をかけた。
「パタパタ・・」外でスリッパの音。遠ざかっていく。

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