Categories: 洒落怖

動物霊

この怖い話は約 2 分で読めます。

血だらけになった俊介を見た取り巻きは必死の思いで逃げ出した。しかし、この時の正太郎の執念は異常であった。背を向けた俊介に飛びかかると、何度も爪を立てたのである。

それでも俊介はなんとか逃げ延びられた。ただし、いじめの代償は大きく、彼の左目に光が差し込むことはなかった。
この事件をきっかけに、山西家は当時では珍しい精神科医に診せるという名目で、どこか違う土地に越していった。

644 本当にあった怖い名無し sage 2010/04/25(日) 04:54:00 ID:GWMSFezL0
それから、数十年たった今、正太郎のことを記しているのには理由がある。
当時俊介の取り巻きであった一人が亡くなったのである。首を噛まれ死亡しているのが発見された。警察は猟奇殺人として捜査している。
正太郎が生きていて、我々に復讐しているとは考えたくない。あの時、私が「じゃんけんで負けたやつが、正太郎にちょっかいを出そう」などと言い出さなければ、こんなことにならなかったのだろうか。

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