Categories: 洒落怖

出られない少女

この怖い話は約 2 分で読めます。

(…私も同じ気持ちですよ。
私がこれからどうなるかはわかりません。もしかしたら消えてしまうかもしれない。でも…)

由美は少し考えてからこう口にした。
(もし、私があなたの前に現れることができるのなら、必ず会いに行きます。)

514 本当にあった怖い名無し sage New! 2010/04/24(土) 00:17:04 ID:adgRU6fV0
「うん、約束だよ…」
別れの時が迫っていた。
いつのまにか、赤い夕日に照らされる町。ひぐらしが鳴き始めていた。

「俺、帰らなきゃ。」
(はい…私も行きますね。)

「ああ、さよなら。」
(さようなら、本当に感謝しています。そして…)

(絶対に忘れません。)

スッと、身体が分身するような感覚に襲われる。
憑依したときと同じように目の前が白くなった。

そして、由美はいなくなった。

それから、何度も夏が過ぎていった。その度に思い出しながら。

去年、俺には娘ができた。
色白の肌と大きな瞳、そして綺麗な顔立ち。

名前は由生美。

夏に生まれたその子は、俺が昔出会った少女によく似ている。

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