Categories: 洒落怖

夢の風景

この怖い話は約 3 分で読めます。

季節は夏でちょうど夏休み。夏休みは毎日近所の友達と遊んでいた。
今はうちの周りは多くの人が引っ越してきて住宅ばかりになったけど、昔はそこらじゅうに空き地や雑木林などがあって子供の遊び場には困らなかった。
当時はファミコンがはやってたけど、今と違って外で遊ぶことのほうが多かったかな。
空き地でドッジボールやキックベースしたり、川や沼とかも近くにあったりしたから釣りとかザリガニ捕まえに行ったり、あとはカブトムシやクワガタ捕ったりかな。
とりわけ俺も友達もカブトムシやクワガタは大好きだったので毎日のように捕りに行ったね。

で、俺の住んでいた町ではクワガタやカブトムシを捕るなら絶対あそこという場所があった。
そこは自衛隊の駐屯基地で一部一般の人も通りぬけとか出来るような場所だった。
基地内には広い雑木林や貯水池、土砂などが積まれて出来た小高い丘などがあって、
エアーガンとかでサバイバルしたりと、子供遊ぶ場所としては最高だったが、
その場所は学区外ということもあって小学生が行くにはちょっと遠く、
貯水池などもあるから親からは危ないから行ってはダメといわれることも多かった。
しかしカブトムシやクワガタ捕りには絶好の場所ということもあって、夏休み友達と行ってみることにした。

589 586 sage New! 2012/01/09(月) 03:26:32.65 ID:IHwU3rvk0
自転車で一時間ほどのところだった。
国道からわき道に入り森の中を抜けるといつの間にか敷地内にいた。
敷地は広大で、ところどころにある立ち入り禁止区域には自衛隊の施設らしいものがあり、
地面が土のところは戦車かわからないけどキャタピラーの跡らしきものがあちこちに残っていた。
誰かがつくたっとみられる秘密基地のようなものもあった。エロ本もいっぱい落ちていた。

俺と友達はよさげな雑木林に入り、スズメバチに注意しながら夢中で木を蹴っては落ちてくる虫を広い集めた。
うわさとおり木を蹴るとボタボタと落ちてきた。ミヤマ、ノコギリ、ヒメジジョウ(地域によって呼び名異なるかも)、コクワ。
2時間もするとカゴ一杯になり、俺は友達と開けた場所に移り、持ち帰る虫の選別をして楽しんだ。

590 586 sage New! 2012/01/09(月) 03:26:43.12 ID:IHwU3rvk0
選別も終わり日も暮れ掛けてきたのでそろそろ帰ろうということになり、自転車を置いた空き地まで行くことにした。
空き地の近くまで来たところでふと置いた自転車のすぐ近くに車が止まっているのが見えた。
青塗りの軽トラックで、運転席には男性らしき人が座っているのが見えた。
少し離れていたのでよく見えなかったが、車の中で頭を前後に揺さぶるような動作を続けていた。
俺と友達はなぜか急に恐怖に怖くなった。
基地内は一般の人も通り抜け出来ることは知っていたし、悪いことをしていたわけでもなけどなぜか怖かった。
茂みの影から車のほうを伺いながら自転車捕りに行こうか迷っていた。

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