Categories: 洒落怖

丘の上の学校

この怖い話は約 3 分で読めます。

15 本当にあった怖い名無し New! 2011/12/29(木) 03:11:21.99 ID:M05VVOzs0
>>13

ああっ、申し訳ありません。校舎と学校を区別しているため、わかりにくくなっておりましたね…。
校舎は建物であり、学校は敷地内と考えてもらっていいです。

違和感はなんでしょうか、入ったらダメな空間に入ってしまった感じと考えてください。

16 本当にあった怖い名無し New! 2011/12/29(木) 03:14:26.11 ID:M05VVOzs0
と思ったら誤用でした…。文字削りすぎて変に統合してしまったようです。

「おい、入ってきていいぞ」

これを合図に同行者達を校舎内へと侵入させました。その間、私は警備室に動きが無いかをじっと観察し、
たまに入ってくる同行者達の様子を伺っていました。
私は同行者1人目が校舎内へ侵入したところで、
思い出すようにあまり注目していなかった学生棟の方へと視線を流すように送りました。
学生棟へ私は流し目程度に目を送りましたが、
「あれ?」と思いもう一度そちらを見直しました。綺麗な二度見だったと思います。
凝視します。何かがおかしい。
さっきと何か違う。何か…。あ、

カーテンが無くなっていました。
いや、しかし、そんなものが無くなるわけない。
もしかしたら外からの光でカーテンに見えていたのかもしれないと思い、同行者へ質問。

「なぁ、あそこにカーテンなかったか?」
「カーテン?外からは何も見えなかった」

19 本当にあった怖い名無し New! 2011/12/29(木) 03:21:19.79 ID:M05VVOzs0
そうか、なかったか。私の勘違いか、なるほど、早合点。特に気にしない事にしました。
それよりも警備員室の方を注目しなければナリマセン。
そして特になにも起こらぬまま最後の一人が窓に足をかけ、侵入しようとしていた時です。
私はもう一度、渡り廊下の方へと視線を送りました。
それと同時に前述した違和感を更に強力にしたような感情に襲われたのです。…答えは明白でした。
カーテンがそこにあり、揺れていました。
しかも位置がおかしい、レールに着けるはずのカーテンが窓の中央あたりに付いていたのです。
いや、違う。

それは真っ白なくるぶしまでのワンピースを着た女性の霊でした。
正確に言いますと、従軍看護婦の服を着た女性の霊です。
しかし、白髪は束ねられること無くぼさぼさに帽子からはみ出ており、
後ろに手を組んだ状態で「気をつけ」の姿勢をとっていたのです。
窓にはほぼ密着しており、口をポカンと開けて窓の外を眺めていました。
正確に言うと眺めていたかわかりません。
目や鼻があるはずの部分が真っ白の更地になっていたからです。

22 本当にあった怖い名無し New! 2011/12/29(木) 03:33:11.15 ID:M05VVOzs0
お歯黒べったりという妖怪がいますが、あのようなカンジでした。

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bronco
Tags: 幽霊

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