Categories: 洒落怖

自分自身

この怖い話は約 2 分で読めます。

438 本当にあった怖い名無し 2010/01/20(水) 19:38:54 ID:mlhRNureO
5年前、私は妻を殺害しました。
同時に妻殺害の記憶や自責の念を切り離した別人格に押し付けたのです。
しかし、それも限界がきて、あの男が現れたのです。
漂泊されていく意識の中で私は全てを思い出し、そして私の全ての人格が消滅しました。

人は誰しもが自分が大事です。
そんな自分が自身にとって危険な存在になる事もあるのです。
それを真摯に受け入れるか、私のように逃避してしまうか。難しい試験。厄介な顧客。それらから逃げようと思えば逃げられます。
でもどうしても逃げられないものがあります。それは「自分自身」です。

おや、あなたの家のインターホンが鳴りましたね。こんな時間に誰でしょうか。あなた自身でないことを祈ります。ではご機嫌よう。

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