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すると、瞬きひとつしない見開かれたAの目に、見る間に涙が溜まっていき、
口からは租借しかけの飯がヨダレに混ざって流れ落ちてきた。
そしてAは、俺から一瞬たりとも目をそらさないまま急に叫びだした。
「こわい!こわい!おかあさああーーん!この人の後ろこわい!!!」
みんなの視線が一気に俺とAに注がれ、静まり返った教室にAの叫び声だけが響いた。
先生も一瞬何が起こったのかわからなかったようだけど、
すぐにAのところへ駆け寄ってきて「どうしたA!何があった!」
って言いながら、Aの背中を必死でさすっていた。
その間もAは俺から一切視線をそらさず泣き叫び続けた。
あまりのことに怖くなった俺は、席を立って仲の良かったCの所へ
ふらふらと歩み寄った。
453 本当にあった怖い名無し sage 2010/01/03(日) 23:25:45 ID:nBEKKaPR0
何なんだよあいつ・・・」俺はそうつぶやくのが精一杯だった。
先生は青ざめた顔で、すぐさまAの母親に携帯で連絡した。
しかし、今回に関しては誰にも落ち度がないので、
Aの母親も説明を聞いて、黙ってAを引き取って帰っていった。
でも、Aの母親は帰り際に言ったんだよ。
汚物でも見るような目で俺を見据えながら
「かわいそうに・・・・#%$&」って。
かわいそうに、その後に何を言ったのかは聞き取れなかった。
俺はいったいそれが何を意味するのか全く理解できなかった。
しかし、不快感と恐怖にやられてか、やはり俺も気分が悪くなり、
その日は早退することにした。
早退することをCに告げると、
Cも一緒に早退して、家まで送ってくれることになった。
このときのCの優しさには、心から感謝したことを覚えている。
しかし、帰り道でのCとの会話は、まったく穏やかなものにならなかった。
C「あのさ・・・あんまり言いたくないんだけど、Aが叫んでた時、あいつどこ見てた?」
俺「どこって、ずっと俺と目合わせてたじゃん。マジで気持ち悪かったぁ・・・」
C「俺も最初はS(俺)のことを見てると思ったんだけど、あいつ、何かSの耳のあたりを見てなかった?」
俺「えっ、いや・・・確か俺とずっと目があってたけど・・・」
C「そっかぁ、それならいいけど・・・あいつ後ろ怖いとか言ってたし、気になってさ」
確かにAは、この人の後ろ怖いと叫んでいた。
突然の出来事にそこまで気が回らなかったけど、思い返すと不自然に感じた。
C「あとさ、あいつのあの般若みたいな顔した母親、帰り際にSに言ったじゃん。
かわいそうに、道連れにしてやれって」
俺「えっ、道連れって・・・どういう意味だろ・・・」
C「何か怖いよな・・・」
俺は急に怖くなって、Cにぴったりとくっつくようにして家まで帰った。
454 本当にあった怖い名無し sage 2010/01/03(日) 23:58:52 ID:nBEKKaPR0
翌日俺は、急に高熱が出て学校を休んだ。
昼になり、ベッドでおかゆを食べながらテレビを見てると、
怪訝な顔をした母が、携帯を片手に部屋に入ってきた。