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800 本当にあった怖い名無し sage 2010/03/21(日) 22:29:30 ID:6FosvROF0
すると、フッと視界に何か不自然な物が映った。
さっきまで死角になっていて見えなかった窓の外に、髪の長い女が立っていた。
耳を壁に付けたまま顔を横に向けていた。ベージュか白のコートを着ていたと思う。
俺は心臓が止まりそうなくらいびっくりした。
タバコを手に持ったまま、窓を閉めるのも忘れて、一目散にダイニングへ向かった。
震える手で警察にTELをした。
5分後くらいにドアの向こうで男数人の野太い声がしたので、警官が到着したんだと気付いた。
警官に事の経緯を説明している途中に、女は他の警官に連れられて行った。
マンションの住人、向かいのマンションの住人も何人か野次馬で見ていた。
その日は一睡も出来なかった。

801 本当にあった怖い名無し 2010/03/21(日) 22:30:14 ID:6FosvROF0
後日、更に気持ちの悪い事実を知る事になった。
警察からは、「後日連絡します」と言われていたが、一切連絡はなかった。
休日に出かけようとマンションのロビーに行くと、管理人さんから声をかけられた。
どうやら管理人さんに警察からその女についての連絡が行っていたようだ。
管理人さんはマンションの住人や近所の人からも情報を仕入れていたようで、
その女の詳細を聞かせてくれた。
どうやら近所に母親と思われる老婆と二人で住んでいるキチガイのおばさんらしく、気になったものを
付け回す癖があるらしい。

近所では深夜に徘徊している姿が目撃されていて、警察にも何度か通報されていたらしい。
向かいのマンションの住人の話によると、深夜にその女が俺の部屋の窓の近くに
立っているのを見たらしい。
明るくなってもまだ居たので不審に思っていたらしい。
俺の聞いていた足音はそのおばさんのもので間違いなかったようだ・・。
ということは・・・俺は、一枚壁を隔てた向こうにオバハンが居る状態で毎晩眠っていたんだ・・。
それに気付いた瞬間、ササーっっと血の気が引いていったのを覚えている。
その日から俺は実家に帰って、一ヵ月後に友人をたくさん呼んで手伝ってもらって引越しをした。

駄文スマン。

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