この怖い話は約 4 分で読めます。

部屋に不釣合いなでかい仏壇に驚いていると、下の中は身を清めてくる、などと
バスルームに消えた。
ほどなくしてバスタオル一枚の下の中が現れ「あなたも身を清めてきて」とシャワーを薦める。
俺が服を着て部屋に入ると「念が濁るから裸になって、わたしも裸だし」と、ろうそくの
仄か明かりの中、バッと巻いていたバスタオルを払った。
線香の香りと、何か生生しい臭いがして、まるで催眠にかかったかのようなり、
俺はすぐに全裸になった。

下の中は、仏壇の前で大の字に横たわるよう告げた。「こうやると確実に霊が降りるから、
じっとして」下の中は俺に覆いかぶさり、下半身を中心にもぞもぞ動いた。お経らしき
ものを唱えながら、ああ、とか、ふうなどと俺の耳元に息を吹きかけ、俺の卒塔婆は
いつの間にやらギンギンになっていた。
「ああ、そうそう」下の中は悶えるかのように呟くと、急に体勢を変え「そこにいたの」と、
俺の卒塔婆に話しかけていた。
「ええ?聞こえない。分かった。こうすればいいのね」下の中は俺の卒塔婆をすっぽり
咥え込みながら、自分のタワシを俺の顔面にこすりつけた。
「あなたも私に話しかけて。そう、舌で優しく舐めればいいの」俺はカッとなりながら、
これって69だよなと思った。

85 交霊4 sage New! 2011/08/18(木) 23:21:43.29 ID:524bfmHd0
「ああ、おじいちゃんが来てる。もっとクリに意識を集中して」
俺は言われるままに下の中のタワシを舐めた。
「そうそう、もっと来て」下の中は仏壇の引き出しから儀式用の
コンドームを素早く取り出し、俺の卒塔婆に装着した。
そして儀式的な騎上位で俺のじいちゃんの霊を下ろしにかかった。
あまりの激しさに俺が昇天すると、下の中は二人で力を合わせないと、
霊は逃げてしまうと怒っていた。
「もう一度最初からやり直しね、今度はあなたが上になって、わたしの
集中力を高めて」下の中と十分くらい唾液交換の儀式をした後、
俺の卒塔婆にも再び霊が降りた。
そんな儀式を明け方まで繰り返した後、下の中はじいちゃんからの
メッセージを俺に伝えた。
おまえを事故や病気から守ってやる変りに、ある教団で働け。
自分の位は仏壇と比例するから、黒檀のヤツをローンで買え。
死後のレベル上げはツボや印鑑などのアイテムでも可能、みたいなことを話したと思う。

俺はすっかり生気を抜かれて眠りについたが、昼過ぎに目が覚めた。
周囲の様子を見て鳥肌がたった。仏壇の前にトドみたいな動物が横たわり、大きな
いびきをかいている。そうか、俺はこのモノノケと戦ったのか、そう思って自分を慰めながら、
ふと巨大な仏壇へ視線がいった。

86 交霊5 sage New! 2011/08/18(木) 23:23:31.23 ID:524bfmHd0
このモノノケはいったい何を拝んでいるのか、本尊とか御神体みたいなのはあるのか。
俺は台座のようなモノに備えてある紫色の布で覆われた何かが気になった。
霊感のない俺も、このモノノケの力で開眼したのかもしれない。その布から強い邪気の
ようなものを感じた。俺は中を見たいようなやばいようなジレンマに陥りつつ、
服を着て脱出の準備をした。
恐る恐る布に手をかけると、背後でモノノケが「もっと腰使って」と寝言を叫んだ。
俺がびっくりして御神体から手をのけようとした瞬間、布がパラリとめくれた。
それが何だったのか、俺は確認するまもなく部屋を出た。
電動的な、黒いプラスチック樹脂であったような気もする。はっきりとは分からない。
それに、仏壇にバイブ的なものを供えるとかありえない。俺の想像をはるかに超えている。

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