Categories: 洒落怖

先客

この怖い話は約 1 分で読めます。

うわっ、って思ったら、
背後に気配を感じたんだよね。
振り向いたらやばい、振り向いたらやばい。

いつもの気のせい戦法はもう通用しない状況だった。
振り向いたらやばい・・・。

どれくらい時間が過ぎたかわからないんだけど、
がらがらがらっ、って戸が開く音がした。
仲居のおねえさん、だった。

お客さん、どうやってこの温泉入ったんですか?
うちは0時で施錠しちゃうので、入れなかったと思うんですけど。
って不思議がってた。

それよりそんな若いおねえさんの前でまっぱでいることが恥ずかしくて、
お風呂から出られず、現場には遅刻。
二度とその旅館には泊まらない、と決めた。

あの黒い影、なんだったんだろう?

Page: 1 2

bronco

Share
Published by
bronco

Recent Posts

迷い

霊とかとは全然関係ない話なんだ…

4年 ago

血雪

全国的にずいぶん雪がふったね。…

4年 ago

母親の影

私が小6の時の夏休み、薄暗い明…

4年 ago

閉じ込められる

彼はエレベーターの管理、修理を…

4年 ago

彼女からの電話

もう4年くらい経つのかな・・・…

4年 ago

テープレコーダー

ある男が一人で登山に出かけたま…

4年 ago