Categories: 洒落怖

病院の子

この怖い話は約 3 分で読めます。

遅くなって、しかも流れ無視してごめん。書き溜めてないし文書くの慣れてないから読みにくいかもしれん。
地元の後輩の話。
この間、数年ぶりに地元に帰った。
俺の地元は洒落にならんくらい糞田舎。
ちっさい地域を未だに○班で区切ってて、年寄はそれを部落って呼んでる。
部落という言葉に悪意とかはなく、昔から使っててそれを今も使ってる感じ。
んで、帰っても暇だったからじじばばに交じって恒例ご近所井戸端会議☆をしてたんだ。
~部落のもんは若いもん来てから畑もせんで毎日遊んどる。とか、
あいつもとうとう施設に送られた、とかどうでもいい世間話をしてた。
そんな話を延々とされていい加減飽きてきて、
ふと思い出した近所の後輩の話を聞くことにした。
幼い当時はその話をするとじじばばだけじゃなく、親も不機嫌になって口を閉ざしていた。が、俺はもはや大人、じじばばは耄碌している(はず)。社会人なら失敗を恐れるな、トライトライトライ!だ。

186 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/06/14(土) 15:21:49.35 ID:C/DeGeQC0.net
「ねえ、ばば○班の病院の子って今こっちゃいるが?」
瞬間、家のばば様顔真っ青にして黙りこくってしまった。
「病院の子」とは俺が小学校中学年の頃越してきた開業医一家の兄弟のこと。
そこの一家は核家族で夫婦と二人の子供(兄と妹)で暮らしていた。
その一家は子供もびびるくらい美男美女だった。
当時その部落の班長だった俺は兄弟の面倒をみてた。
同級生は皆羨んでて、小坊ながら超優越感に浸ってたのを覚えてる。
でも親とか祖父母は俺が面倒みてた(っても登下校一緒にしてただけ)のをよく思ってなかった
。直接口にはしないけどそれはなんか感覚的に分かってた。
ほかの子もいいなーって感じだけどあんまり兄妹に近寄らなった。
それに腕がいいと噂されながら、学区の人たちはその家族の病院には行かず、わざわざ隣市の病院に行ってた。
めっちゃ近所の俺でさえそうだった。

みんなの言動が不思議でなんであの病院行かないのか、おそるおそる親に聞いたこともあった。でも、気にするなって一喝されて終わった。
あと、他人の面倒みる暇あったら自分の勉強しろってなぜか怒られた。

187 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/06/14(土) 15:23:03.48 ID:C/DeGeQC0.net
そんな後輩の話を聞いてみたんだ。ばばはゆっくり答えてくれた。
「今はおらんよ。◎◎さんとこおる」◎◎さんとはこれまた近所の有名な精神病者隔離施設。
田舎だからか、こんな大きな隔離施設があるんだ。
表向きにはちゃんと病院の名前語ってるけど。オカ板だし知ってる人は知ってるかも。
は?って思ったけど「そうなんだ、でさあの一家をなんで避けてるの?」みたいなこと聞いてみた。
根本的な疑問はそこだし。
そしたら、「(俺)も大人だから言うがな、あの一家は悪い神さん持っとるだ、それをよそさんに勧めるのはよくない、分かるろ?」ってさ。
そんでばばの話はおしまい。なんか怖がってるみたいだし、これ以上は聞けない。
俺、おばあちゃん大好きだしさ。

Page: 1 2

bronco

Share
Published by
bronco

Recent Posts

ブライダルフェア

いや、たいして怖くないんだけど…

4年 ago

教祖の妻の肖像画

親が昔、へんな宗教にはまってた…

4年 ago

The Body

10年くらい前の話だけど・・・…

4年 ago

謎の曲

出所が分からない所からの楽曲ダ…

4年 ago

エレベーターで見たもの

じゃあ俺が生涯で一番ビビった話…

4年 ago

強烈な遺体

久しぶりに民話でなく現代の話を…

4年 ago