Categories: 洒落怖

アクトタワ

この怖い話は約 2 分で読めます。

470 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/06/24(火) 19:51:17.37 ID:APaNDTSd0.net
まあその後はありがちな展開。
半狂乱で必死に当てもなく逃げる俺と笑いながら追いかけてくる奴ら。
何が何だか分からなかったけどとにかく捕まったらただで済まない。それだけはバカでも分かることだった。
しかし、俺は陸上部でも無いしスタミナがすごいあるわけでもない。段々と疲れてきて奴らとの距離が縮まってきた。
もうダメだと半泣きになった時、左手方向に階段が。
助かったと思い、最後の力を振り絞って上っていったらドアが見えてほっと一安心。
ドアまで辿り着いて後ろを振り向いた。もう奴らはいなかった。
とはならず、奴らも階段を上がってくる。ちょっと待てよと。怖い話のセオリーなら普通追うのを諦めるだろと。
幸いドアが開いたので捕まることはなかったがドアの先は何と浜松駅の中の静かな通路だった。
結局、道沿いに行って駅を出て、父親に連絡をしてアクトタワーで合流した。
最終的にあれは地下の住人という自分でも納得の行かない結論を出したが何気ない所でも人ならぬものはいるのだなと酷く実感させられた。
みんな、そこら辺は本当油断しないでおいて欲しい。
特に浜松の人。建物に見慣れないもしくは異様な雰囲気を放つ階段やエスカレーターがあったら極力気を付けてくれ。
行ったら安全である保証はどこにもないから。

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bronco

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