この怖い話は約 2 分で読めます。

直後、その場は騒然となった。そう、誰も乗っていなかったのだ。

僕等は奇声を上げながら、非常階段に無我夢中で走った。
僕は「ごめんなさい」「ごめんなさい」とつぶやきながら、非常階段を駆け上り、
何回かコケながら、やっとのことで16階にたどり着いた。

981 名前: 本当にあった怖い名無し 2006/08/02(水) 14:13:55 ID:s6mM+enJ0
当時は、夜中に騒いでいた僕等を戒めるために、住人の誰かが5階のボタンを
押したんだろうということで恐怖心を解決していた。
しかし、今思えばずっとエレベーターは5階で止まってた訳だから、
それを実行するには非常階段で1階まで降りて、そこからエレベーターを
1階に呼び出し、更にエレベーターに乗って5階のボタンを押した後
自分は降りないといけない。

最初に書いた通り、1階から5階まではテナントのみで人は住んでいない。

自殺の名所が名所になる所以は、自殺した人間が「死んだ」という意識が無く、
「自殺に失敗した」と思いこんで、何度も繰り返す。誰かに乗り移って。
という話を聴いたことがあります。

最後に。
10年程前から、その5階の公園への入り口は、鎖で厳重に封鎖されています。
理由は「痴漢対策」ということだったと友人Tは言ってました。

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