Categories: 都市伝説

大阪 梅田 泉の広場の都市伝説は本物?

この怖い話は約 3 分で読めます。

    『早く、早く、早く行かな、早く・・・・・』

ポタポタとしたたり落ちる程の汗をかいていたにも関わらず、床には落ちた汗の痕跡は全くない。

オレは直感的に『この世の人ではない』と感じてしまった。それと同時に足早にその場を立ち去ったのだった。

真意は分からず終いだ。しかし完全にこの世の人ではないと確信に近い何かを感じたのだ。

後で良く考えると、千日前デパート跡地だったと言うのを思い出した。
そしてその男のファッションなのだけど、地味なスーツに身を包んでいた、7月の夏の暑い日なのに、地味なスーツのジャケットも脱がずに、どう見たって、季節外れのコートを脇に抱えていたのだ。

こんな不思議な体験をしてからと言うもの、特にこの場所には近寄らないようにしている。

しかしたまに友達と待ち合わせする際、ここの前で待ち合わせする事がある。その時は必ず、この前で待ち合わせするのは避け、隣のカプセルホテルのあるビルの前で待ち合わせするようにしている。それでも何となく嫌な気分になるのはオレだけなのだろうか?

そして大阪で、あまり近寄りたくない場所はもう一つある。

この場所、嫌なのはオレだけかと思っていた。2/2にSKINで新年会をした時の事だ。新年会に来ていた協力会社の社長と話をしている時、オレと同じ事を言っていた。

 『泉の広場って何となく近寄りたくないのはオレだけ?』

オレがこう言うと、社長は

 『FTさんも?俺もあそこは嫌やねん、何でやろな』

こんな話をしていた。
そしてココでも過去にオレは不思議な体験をしているのだ。

その時は友達と待ち合わせをしていた。

友達より早く大阪梅田の『泉の広場』についたオレは、暇なので通り過ぎる人々を何気なく見ていた。すると20m程向こうから、うつむいた女性がオレの方に向い、ゆっくりとした足取りで向ってくる。

オレはその女性を見ながら内心、

  『このまま、うつむいたまま歩くとオレに当るな!』

心の中で少しほくそえみながら、そう思った。

しかしその女は下を見たままこっちに向ってくる。
一切、前を見ようともしない。それ所か、通行人がその女を避けるような形で上手く道が出来ていた。内心、「こりゃ、可愛い人なら声かけてナンパやな」と、冗談半分思いながらニヤニヤして、その女がオレに当るのを楽しみにしていた。

どうせ気が付き、オレには当らないはずだとも思っていた。

しかし女はゆっくりだが確実にこっちに向ってくる。やはり通行人はその女を避けるような形で道が開かれている。10m程近くに女が寄ってきた時、背中に何とも言えない寒気を感じた。

かなりヤバイと言う感覚がとっさに感じた。

オレは金縛りとまではいかないけど、その女が近づいてくるにつれ、いてもたってもいられない様な感覚に陥ってしまった。取り合えず、女と接触するのだけは避けたい。そう思いながら動かない体を必死に動かし、その場から離れた。

離れると嘘のように体は動く、振り返りその女の方を見ると、立ち止まり女もこっちを見ていた。そしてその女の目を見てオレは凍りついた。

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bronco

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