Categories: 洒落怖

浴室

この怖い話は約 2 分で読めます。

974 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/08/16(土) 20:48:25.20 ID:vT5KzfgqI.net
一心不乱に扉を叩いて、引いて、しかし扉は開かない。
背中に何かの息が当たる感じがして、もういよいよダメだと思った。
膝の力が抜けて、その場に倒れこみそうになった。

そのとき、突然電気がついて扉が開いたんだ。俺は後ろに倒れて尻もちをついた。開いた扉の向こうに、汗をかいて息を切らした、その子の姿があった。
俺はさぞ情けない顔をしていただろう。
そんな俺を見て、その子は安心したように、笑った。
助かった、そう感じて、俺は気を失った。

長くなったけど、怖い体験はこれで終わりっす。寺とか行ってないから出来事の詳細もわからない。
ただ親には全部話して、わりと近いところにだけど引っ越した。それ以来変な体験はしてないな。

ちなみに俺を助けてくれたその子はあの後また家に遊びに来るようになった。
中学生になってからは徐々に口数が増えて友達もでき、高校卒業を控えた今となってはすっかり健常で快活な女性に成長しましたww

当時のことをあまりよく覚えていないみたいだけど、あの家の浴室から嫌な気配を感じていたこと、少しでも明るくしておきたくて電気を付けていたことを教えてくれた。
あの日の夜は、俺の身に良くないことが起こると直感で感じたんだってさ。愛だな。

一体あの浴室に何がいたのか、今もいるのか、いつからいたのか、何もわからないままだけど、俺の話は以上です。
最後まで読んでくれて、どうもありがとう。

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bronco

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