Categories: 洒落怖

この怖い話は約 2 分で読めます。

黒く覆われた霧。それも黒より暗い黒。
その黒い何かが、私はおろか、列車全体を包み込むのです。
「おおおおぉぉぉぉぉおおおぉぉぉぉぉぉおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ」
何かが反響する音が列車中を鳴り響きました。
それは、その駅を通りすぎても止むことはありません。
私は気持ち悪くなって、次の駅で下車しました。
「何でこんな電車に・・・!!」ともめている乗客と老婆がいたのを尻目に
私はトイレに駆け込み、吐き続けました。
もう会社には行けない。
その場で携帯電話を取り出し、会社に電話しようと思った矢先です。

「おい!!お前!!!大丈夫か!!!!!!」
逆に、会社から鳴り響いた電話の第一声は、それでした。
何のことか分からない私は、その詳細を聞いて血の気がひきました。

220 :本当にあった怖い名無し:2014/10/24(金) 01:34:56.25 ID:OtNi39NfD
脱線事故。電車。先頭車両。

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