Categories: 洒落怖

うごめくもの

この怖い話は約 2 分で読めます。

後で聞いた話によると俺は全速力で走りながら対向車線にはみ出して向こうから走ってくる車にぶつかったらしい。
目を覚ましたのは病院のベッドの上だった、しかしそのベッドの周りををあのうごめくものが何体か取り囲んでいた。
俺は恐怖のあまり発狂するかと思った、声の限りの絶叫をあげていた。
すると、そのうごめくもの達は俺に何かを話しかけながら体を押さえつけてきた。
おれはまたそのまま気を失った。

結論から言うと、俺はあの事故の後遺症として人間の姿かたちをあのうごめくものとして認識してしまうようになってしまった。
事故から目を覚ましてからしばらくの間は詳しくは話したくも無いが、恐怖と嫌悪感から常に混乱状態だった。
時間がたつにつれて、うごめくぼうふらの様なものの密集具合が薄れてきて人の顔も薄っすら透けて見えるようになってきた。
それにつれて有る程度慣れてきたが今では仕事も辞めて障碍者手当てを貰って引きこもって暮らしている。

しかし、あそこで事故にあわずにあのうごめくものを完全に視界に入れてしまっていたら、完全にあれの明瞭な姿を見ていたら俺はどう
なっていたのだろうか。

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bronco

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bronco

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