Categories: 洒落怖

マガガミさん

この怖い話は約 3 分で読めます。

うちの母方の婆ちゃん家がある村での話。
申し訳ないが俺自身にも真相?的なものはわからないから、すっきりしないし、オチみたいなもんはない。
本題に入るけど、婆ちゃん家の村には山があるんだけど、その山の中に凄いキレイな緑色の池がある。限りなく青に近い緑色ってゆうか、透明気味なパステルカラーつうか、とにかくめちゃくちゃキレイなんだけど、そこには近づくなって村の子どもは言われてた。
なんでか聞いても、答えはお決まりの「子どもは知らなくていいこと。だけど決して近づくな」だった。
でも子どもだからやっぱり気になるし、婆ちゃんや村の大人から池の特徴は聞いてたから、そんなキレイな池なら見てみたかった。
村の子もそれは同じだったみたいで、村に行って遊ぶ度に
行ってみようって話にはなってた。ただやっぱり大人たちがあれだけきつく言うし、
子どもの中だけの噂話だけど「あの池は行ったら二度と帰れない」とか 
「底無しだから落ちたら確実に死ぬって聞いた」とか言われてたから、実行には移せてなかった。
でも中学生になって帰省したとき、小さい頃から遊んでた村の子(以下、太郎、二郎、花子。太郎と花子は双子の姉弟。二郎はその従兄弟)たちが、
「二度と帰ってこれないならなんでみんな池の特徴わかんの?」

964 本当にあった怖い名無し New! 2012/08/21(火) 12:08:18.62 ID:8BdzlSgk0
「底無し池なんて、こんな時代なんだから本当にそうなら埋め立てられてる」と、
なんか現実的に思える意見を言ってて、俺もそれに賛同した。
そして最終的には「本当にそんな池あんの?作り話かもよ?」ってなった。
そんでお決まりの「確かめにいこうよ」になってた。
結果、俺ら三人は朝早くから待ち合わせして、山に向かった。山自体は低い山だし、迷っても夜までには出られるだろうとタカをくくってた。
特に俺と太郎と花子は中学生になりたてだけど、二郎は二年生だし、柔道やってるから最悪クマとか野犬が出ても巴投げして倒してやんよwwとか言ってて、安心しきってた。無理に決まってんのにな。
そんな話しながら、結局三時間近く歩き回って疲れてきたころ、
なんかやけに木が密集してる変な場所を見つけた。うまく説明できないけど、そこだけ本当に木の量がやたら多くて、無理矢理木を埋めたみたいなかんじで、獣道すらない。
「絶対ここだよ、見るからに怪しいし」先頭きったのは花子で、もともとお転婆だったけど男三人が微妙に躊躇ってんのに、木の隙間をずかずか進んでいく。
仕方なく俺らも花子について進んだ。そしたら、案の定そこに、池があった。
センターオブジアース?だっけ、あの映画の、世界を発見したシーンみたいな感動があった。
実際、池は想像以上に透き通ってて、めちゃくちゃキレイだった。
でも、木のせいでなのか薄暗いし、池の横にある汚い小屋?が景観を台無しにしてた。

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