Categories: 洒落怖

老人ランナー

この怖い話は約 2 分で読めます。

440 本当にあった怖い名無し sage 2012/08/14(火) 00:12:02.69 ID:gQFDYC3H0
>>436

なぜ今まであのことを忘れていたんだろう。いや、もうあの暑さを走っていたものだから、
余計なことに考えが回らなかったのだろう。

居間に戻った俺は、とりあえず毎回ジョギング後の体重計測をすることにした。
テーブルの下に置いてある体重計を、体を屈めて取り出すと、スイッチを入れ、
そして体をビシッと伸ばし、体重計に乗った。

その瞬間であった。

なんと視界が一気に暗転した。

一瞬驚いたものの、なぜかその後は、なにかふわふわした、よくわからない気分に陥った。

直後にやってきた。体が動かない。金縛り…だ……。

441 本当にあった怖い名無し sage 2012/08/14(火) 00:12:59.70 ID:gQFDYC3H0

…。

……。

………両腕が痛い!腕が痺れる、腕が痺れる!……

気づいた時には両腕を体の下にして、うつ伏せになって倒れていた。

そう、それは、立ちくらみによる軽い失神だった。

熱中症もあったのかもしれない。とにかく、両腕を挟むようにうつ伏せで倒れたことで、
その痛みの刺激によって、失神から目を覚ましたのである。

その後、俺は這いながらキッチンへ行き、ガバガバと水分補給することにした。
よく考えれば、俺はジョギングを始めてから1滴も水分補給をしていなかった。これも原因か。

真夏の水分補給は大切だな。そう思い知らせる出来事であった。

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