Categories: 洒落怖

家族の奇行の真相

この怖い話は約 3 分で読めます。

そして、2月の初め頃になると、体が異常に痒くなってきました。
最初は単なる乾燥肌と思ってましたが、背中と頭が特に焼けるような感覚を
覚え、ボリボリ掻きむしっていました。一向に良くならず、皮膚科に行って
塗り薬をもらい、風呂上りに薬を塗ろうとすると、弟が「塗らせて」と懇願するので背中を突き出してやると、何を思ったかバチーンと背中に張り手をくらわしたので、痛さのあまり「ふざけんな!!」ってな感じで怒ります。

必ず俺の怒鳴り声で泣く弟なので、見る見るうちに目に涙をためて、「あぁ…泣くぞ泣くぞ」
と思ってると声も立てずに涙をポロポロ流します。
変なことにどんどん顔は色味を失ったような感じになって、ついには無表情で
涙だけを流すだけといった感じでした…。

597 本当にあった怖い名無し New! 2005/12/07(水) 17:36:00 ID:PKRMIdDv0
めっちゃ気持ち悪くて、両親のほうを見たら、これまた両親も無表情で涙を
流してます。
もう完全に放心状態…。よく見ると口元が微妙に動いてて何を言っているのか分かりません。「ぁ……ぃ」聞き取れてこの程度でした。

その瞬間、自分の周りの景色が真っ赤になり、徐々に色あせてセピア色になって意識が…なくなる…と思ったら、いきなり周りの景色が一変してました。

どっかで見覚えあるような…と思ったら従兄弟の家でした。
深刻そうに叔父が俺の顔を見ています。

「え…何でここにいんの??」全然事態が飲み込めません。
そのうちぞろぞろと周りの人たちが集まってきました。
最初は「今までのは全部夢だったのか??」と自分で推測してましたが、叔父の家にいる経緯が全く分からないし、なぜか祖父母もいるし、あちこち包帯だらけで、完全にパニック…。

「記憶がないならないほうがいいんじゃないか??」とか祖父が言ってたのですが、叔父は「こいつには何があったか話しておかんとならん。まだ犯人も捕まってないし、1週間後にまた警察の人が来るだろう」ってな具合で叔父から全貌を聞いた。

僕の家族は1月1日に何者かの放火にあって全焼したようです。

僕はたまたまコンビニに行っていたので、助かったみたいなんですが、
犯人と思われる人を見たために、後頭部を殴られ、全身をバットかなんかで
めったうちにされて、記憶を失ってしまったそうです。
搬送先の病院でずっと生死をさまよった後、回復してから叔父の家に引き取られたそうです。そして今は3月…2ヶ月も記憶を失ったまま、リハビリを続け、たった今、記憶が戻ったとのことでした。

600 本当にあった怖い名無し New! 2005/12/07(水) 17:49:58 ID:PKRMIdDv0
僕は号泣しました…。いっぺんに大切なものを失ったのを、2ヶ月も過ぎてから分かり、ただただ泣きじゃくる顔を、祖父母と叔父に見られていました。
叔父は黙って目を反らしていましたが、祖父母たちももらい泣きして、わんわん泣き続けていました。

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