この怖い話は約 2 分で読めます。

次の日、学校に行くと彼は欠席。
心配になった私は彼の自宅を訪ねました。
彼の母親に案内され彼の部屋へ。
彼はベッドに横になりうなされていました。
彼の母親曰く、昨日の夜から突然発熱して寝こんだままだと言うのです。
彼は私が来てる事もわからないようでした。
うわ言で
「熱い・・・・・熱い・・・・・。」
と繰り返すばかり。
私は以前、霊媒師の元で学んだ霊媒を試みることにしました。
酒と塩を用意し、彼の前で祈祷しました。
彼の体を叩き、彼の体から憑き物を出そうと必死でした。

数十分後。
彼の手がすさまじい力で私の腕を鷲掴みにしました。
そしてカッと目を見開きこう言ったのです・・・・・。
「無駄だよ・・・・・。井上が滅びるのをこの目で見るまではな!」
そう言って彼は再びベッドに倒れこんだのでした。
意識の戻った彼には寝込んでいた時の記憶はありませんでした。

いつまで私を苦しめるのでしょう・・・・・。
それ以来、老婆の霊は現れていませんが、いつ何時再び私の前に姿を現すのではと、気が気ではありません。
そう。
恐れているのは、この話の全容を知ってしまった貴方の身の上です。

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bronco

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