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22 ひろりん 2006/11/30(木) 18:19:45 ID:FGtNAaMx0
当然だけど辺りはシーンと静まり返っている。
そのパイロットランプで少し明るくなっている機械の前を、
両手を真っ直ぐ前に突き出し、手首から先をダラリと下げた黒い人影が横切ったのが見えた!!!
距離にして俺から3mくらい離れていただろうか、ビル内で人がいるのはMDだけのはずなのに・・・・・・・
『・・・お化け・・・?』
“嘘から出たまこと”とは、まさにこの事だ。俺はいま自分の目の前で起きた出来事がうまく飲み込めないまま、
一瞬たじろいだ。そばにいたHさんの方を振り向き、「今、お化けがいた!!!」 って呟くように話すと、
俺の言った言葉を信じてくれたのか、Hさんの目がみるみる大きく見開かれ、驚いているのが表情で分かった。
驚かせて喜ぶつもりだったけど、全然そういう気分にはなれなかった。
驚きと困惑で何をすれば良いのか判らない状況だった。
23 ひろりん 2006/11/30(木) 18:22:01 ID:FGtNAaMx0
お化けがいると判った以上、一刻もそこにはいたくない。
ふと我に帰り、Hさんの顔を見上げ、二人で 「ワァァ~ッ!!」
と悲鳴を上げながら一目散にMDに逃げ帰った。
MDに逃げ帰ると、その日の製造担当だった先輩であるKさんが、
息を切らしてハァハァ言っている俺たちを見て 「どうした?」 と尋ねてきた。
するとHさんがKさんに今起きた出来事を説明してくれた。
その後、一通り話を聞き終えたKさんはとんでもない一言を口にした。
「よし!今からもう一度行ってみるぞ!」
「はぁ?・・・」
恐怖を感じて逃げてきた現場にもう一度戻れと言うのだ。
俺はすかさず 「嫌ですよぉ(泣)」 と応えた。するとKさんは
「もし泥棒だったらどうする?今この会社には俺たちしかいないんだぞ。
俺たちで捕まえなくちゃいけないんだ!」
と言うものだから、しぶしぶ3階まで戻ることにした。
24 ひろりん 2006/11/30(木) 18:24:06 ID:FGtNAaMx0
今度はKさんもいるので前よりは幾分心強い感じがしていた。
3人ともほふく前進をするような姿勢で、階段の踊り場の一歩手前で這いつくばっていた。
3階の踊り場付近は相変わらずシーンと静まり返っている。物音一つしない。
3人ともお互いの顔を見合わせて、固唾を呑んで息を潜めていた。
泥棒がいるのであれば気配を感じるはずだ。だけど、そういった気配はしていない。
静かなことに安心したのか、Kさんが目で突入の合図をした。
そこで3人一斉に厨房へ足を踏み入れようとした・・・その時!!!!!!!!!
「うっ、ううぅぅぅ・・・うっうっうっ・・・ううぅっ」
「!?」
「ううっ・・・うっ・・・・うっ・・・」
「!!!!!!!」
絶妙なタイミングで女の人のすすり泣きが聞こえてきた。