Categories: 洒落怖

触れてはいけないモノ

この怖い話は約 3 分で読めます。

579 通りすがりの名無し sage 2006/12/13(水) 18:39:26 ID:pf1GsXTF0
4/9
A男が天井裏から見つけた物は、赤い柄のついた和紙でできた折り人形、御札、
それと小さな赤い本だった。
長い年月置かれていたからなのか、人形の表面はほこりで黒く汚れ、御札はかろうじて
文字が読める程度にまで古びていた。小さな赤い本は、ポケット辞書ぐらいのサイズで
赤黒くなった表紙にはなにやら文字が書いてあった。
A男は驚いた拍子なのか、わざとなのか周りにいた人達にそれらを投げつけた。
もちろん誰も受け取ろうとはせず、本はバサっと畳の上に落ちた。
人形は和紙で作られていたせいか、ヒラヒラと舞い落ちて、部屋の隅のほうへ落ちて行った。
片方の手と足を畳に、もう片方の手で壁をささえ、偶然なのかナナメに立った。
御札もヒラヒラと舞い落ちて人形のあとを追うように畳に落ちた。
心なしか、人形はA男を睨みつけているように見えた。

580 通りすがりの名無し sage 2006/12/13(水) 18:40:55 ID:pf1GsXTF0
5/9
A男は馬から飛び降りて、再び人形を手に持ち、また俺たちに投げてきた。
たぶん自分でもやばいと思ったんだろう。その気持ちを誤魔化すかのように
静かになったその部屋で、半笑いで人形や本を投げつけてきた。
A男以外、誰も言葉を交わさない。引きつった顔で人形と本から逃げまくる俺達。
B男『それ、やべーから元に戻せって!』
他『うん、うん』
ついにB男が口を開いて、それらを元の位置に戻すように提案した。
A男もすぐに元に戻すことに賛成した。
A男は人形と御札と本を拾い、軽く埃を払ってごめんと呟いて天井裏の元の位置に戻した。
テンションも下がり、就寝時間も近かったためみんな各自の部屋に戻っていった。
俺は隣の部屋、A男はさっきまで遊んでいたあの人形のあった部屋だ。

581 通りすがりの名無し sage 2006/12/13(水) 18:42:48 ID:pf1GsXTF0
6/9
すぐに消灯時間は過ぎ、先生達が見回って部屋の電気を消させた。
部屋の入口のドアは少し開けられていて廊下の明かりが差し込む。
たぶん、しゃべったりしてる生徒を見つけやすいようにしたんだろう。
先生達が廊下をパタッパタッと行ったり来たりする足音が聞こえる。
廊下の明かりと先生達が見守ってくれているという安心感からか、先ほどの人形の出来事を
忘れてすんなり眠りにつけそうだ。
パタッ・・・パタッ・・・パタッ・・・パタッ・・・パタッ。
先生の足音を聞いているうちにウトウトし始めて俺は深い眠りについた。
寝始めてどれくらい時間がたったのだろうか。『ドンッ!』と地響きのような音でハッと目が覚めた。
夢かと思ってドキドキしながら2回目の音が聞こえるのを息を殺して待っていた。
おそらく同室の連中もそうだったに違いない。
すぐに『ドンッ!ドンッ!』と1回目と同じくらい大きな音が鳴り響いた。それと動じに叫び声が聞こえる。

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bronco

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