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もどかしさを感じつつ、もう一回寝返りを打った。
・・・・その時だった。
―――――ジッ
「星達のかがやき」のBメロ辺りでノイズのような音が入った。
ビクッとして俺は体を震わせ、布団の中で体を縮みこませた。
―――――ジッッ・・・ジッ!
前よりも一層大きなノイズ音。
俺は布団を頭までかぶる。
心臓はバクバク音を立ててた。そのくせ体は鉛みたいに重くて、途轍もなく眠い。
身体からは発汗による蒸れを感じる。
―――――ジッッ・・・・ジジッ・・・・ジッ・・ジジジッ・・・・・ッッ!!
既に「星達のかがやき」は聴こうにも聴きがたいものへと変貌していた。
だけどこの妙な異音がやたら耳を離さなかった。
確かに身体は重かったのだけれど、動かせないほどではなかった。
ただし、腕だけがどうしても上がらない。耳を閉ざそうにも閉ざせなかった。
仕方がないので布団を更に深く被って、異音をシャットアウトしようとする。しかしそんなもの何の足しになっただろうか。
909 本当にあった怖い名無し sage New! 2008/04/29(火) 01:10:32 ID:ALLMBZcR0
この時点で恐怖はマックス状態ギリギリと言ったところ。
それなのに、何故かは知らんが頭だけは妙に冴えていた。
やべ・・・・これホラーにありがちなアレじゃね?
大方、この後の予想は付いていた。そう。ちょっと前のホラーモノでよく見受けられた「アレ」である。
そして、その予想を裏切らずに・・・・・・
―――――ジッ・・ブツッ・・・・・ハッ・・・アッ・・・・・・アハハハハハハハハハハッッッッ!!!!!!
け た た ま し い 笑 い 声 !
予想していたとは言えど、実際に耳にするとこれは強烈だった。
気付くのが遅かったが、このとき音楽を止めようと言う考えが思い浮かんだ。
そして、身体を起こす。
しかしその足元には。
仄かに輝く光があった。アンプから聞こえた声とは裏腹に何の変哲もない「光」だった。
―――――少なくともそのときそう思いたかった。
実 際 は 大 き な 大 き く 口 を 開 け て 嗤 う 女 の 顔 だ っ た ん だ が 。
そこで、目が覚めた。
最初に目に映ったのは、陰影で黒く染まった天井。そして、いつも通りの自分の部屋の光景。
アンプからは夢であったようにガオガイガーの曲が流れていた。
夢と少し違うのは、最後のメロからサビに入る部分だったってことだ。
910 本当にあった怖い名無し sage New! 2008/04/29(火) 01:11:59 ID:ALLMBZcR0
今度は夢のようにノイズなんて入らないよなー。布団に横たわりながら安堵の息を付く。
そして、ガオガイガーの曲は後奏へ。何も起こらずに終わった・・・・・・・・・・かのように思えた。
―――――ジッ
また夢のようにノイズが入る。
・・・・・この後の展開は分かっていた。予想じゃなくて、確信。
その刹那の後、自分の置かれた最悪の状況に気付いた。