Categories: 洒落怖

妖精さん

この怖い話は約 1 分で読めます。

今でもダチョウの縫い包みは大切にしてる。
生きてるんだこの娘。
存在感が違うの、他の人形は供養に出しちゃったんだけど。
あれだけは、声かけると、他の人形と違って、妄想じゃなくって、お返事くれるんだ。
ゆかちゃんっていうんだよ。
私が死ぬまで、私の中で、私の人生の半分もらうかわりに、私の人生のお手伝いしてくれてるの。
ゆかちゃんおかあさんに見殺しにされたんだって、嫌いだからって。
だから復讐したいって言ってたんだけど、そうしたら私塀の中でつまらないでしょ?
塀の中でつまらない人生半分過ごすのと、楽しく塀の外で暮らすのどっちがいいって言ったら、わかってくれたよ。
私達、仲の良い姉妹なんです♪

Page: 1 2

bronco

Share
Published by
bronco

Recent Posts

迷い

霊とかとは全然関係ない話なんだ…

4年 ago

血雪

全国的にずいぶん雪がふったね。…

4年 ago

母親の影

私が小6の時の夏休み、薄暗い明…

4年 ago

閉じ込められる

彼はエレベーターの管理、修理を…

4年 ago

彼女からの電話

もう4年くらい経つのかな・・・…

4年 ago

テープレコーダー

ある男が一人で登山に出かけたま…

4年 ago