Categories: 洒落怖

呪いのキーホルダー

この怖い話は約 3 分で読めます。

331 5/10 New! 2007/09/25(火) 10:13:50 ID:Rx+QJI810
A「呪われたのか?もうダメなのか?、なんとかしてくれよ!これ、やるよ!お前持ってろよ!」
俺「いや、いらないって。落ち着けよ。・・・うーん、だけどそれ、もう捨てない方がいいかもな。」
A「何でだよ?じゃあ死ねってのか?」
俺「呪いのアイテムってのはな、捨てようとすると逆効果なんだよ。捨てれば捨てる程、力が強くなる・・・ってのもよくある。」
A「はぁ?先に言えよ!?ふざけんなよ!一回捨てちまったじゃねぇか!」
もう、こいつは本当に・・・。
俺「あー、じゃあちょっと調べてみるからさ。ちょっと数日待ってくれよ。」
A「数日?何日だよ!急げよ!」
騒ぐAを何とかなだめて、俺は早々にその場を退散した。

332 6/10 New! 2007/09/25(火) 10:14:39 ID:Rx+QJI810
その翌日、俺が図書館で調べ物をしていると、Aがやってきた。なんだか元気が無い。
A「、ちょっと聞いてくれ・・・。もうヤバイかもしれん。」
俺「ど、どうしたんだよ?」
A「昨日の夜さ、寝る前にトイレに行こうとしたんだよ。おれ1人暮らしだろ?
でもさ、普通にトイレのドア開けようとしたら、開かないんだよ。
誰もいる訳ないのに、何故か、中からカギ掛かってて・・・。そしたら、中から声が聞こえたんだよ。
しかも1人じゃない、何人かの声が。おーい、おーい、おーい・・・って呼んでる声が・・・。」
Aは思い出したのか、震えていた。
A「慌てて部屋から飛び出したよ・・・。」
その後、朝までコンビニやらマンガ喫茶で時間潰して、朝になってから部屋に戻ったらしい。
336 7/10 New! 2007/09/25(火) 11:37:13 ID:Rx+QJI810
A「なぁ、なんとかならないか?頼むよ。そうだ。お前、今日うちに泊まりに来いよ。」
こいつの家には何回か行ったことがあるが、今はちょっと事情が違う。
俺「いや、今日は無理だわ。うーん、そうだな・・・これ、使ってみろよ。」
俺は準備してきた護符をAに渡す。
俺「これ、部屋に張っておけよ。お前のこと守ってくれるハズだから。」
A「おぉ・・・すまんな!ってかもっと早くによこせよ!」
Aは護符で安心したのか、勝手なことを言って帰っていった。

337 8/10 New! 2007/09/25(火) 11:38:08 ID:Rx+QJI810
翌日、またAが俺のところに来る。なんだかゲッソリしている。
どうやら護符は効果がなかったらしい。
A「夜中、寝ていると、何か気配を感じてさ、ふと目が覚めたんだ。
そしたらさ・・・部屋に何か居たんだよ。黒い影が部屋の隅に。
で、また聞こえたんだ。呼ぶ声が。今度は俺の名前呼んでるんだよ。
○○・・・○○・・・って。」
Aは頭を抱えている。
俺「あの護符でダメか・・・」
俺は少し考えて、これは昨日のより強力なものだ、と言って別の護符を渡した。
今できることはこれくらいしかない。
Aはそれを受け取り、フラフラと帰っていった。

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