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ねかぁねこだ・・僕はそう思い大変な恐怖にかられ、
そして、まさか居るとは思ってなかった妖怪を眼にしたことで
放心状態というか、思考停止してしまった。
しばらくすると、O君はとんでもないことを言った。
「俺がとらえる、お前は逃げろ。」
普段から気が強く、しかし正義感に強いO君は
時々人の救うために
大変な無茶をする人だった。
しかしこの無茶な発言には理由がある。
それは先の話に続きがあるからだ。
749 本当にあった怖い名無し sage 2009/01/07(水) 22:18:44 ID:OttzX8vc0
僧侶が視力を失ってから、僧侶の目を見た者が出てしまい、
さらに数名が視力を失ったそうだ。
そして人々は、猫に会うかもしれないという
恐怖から外に出れずにいた。
村全体が停止してしまった。
そんな状況を打破すべく、一人の若者が
私がねかぁねこの眼を潰し、捕らえる。
捕らえたら、最初の僧侶の寺に置かせてほしい。
と言い出した。
当然周りは反対したが、若者の意志は固いもののようで
直ぐに出ていってしまった。
村人は困ったが、万が一捕らえてきたときのために
寺の住職は若者が来るまでずっと待っていたらしい。
そして次の日、なんと若者は戻ってきた。
言ったとおりに眼を潰し、瀕死の状態の大きな猫をもって。
どうやって捕らえたのかと聞くと
若者はこう話した。
750 本当にあった怖い名無し sage 2009/01/07(水) 22:19:10 ID:OttzX8vc0
猫に会うために村中を歩いたが、どんなに探しても猫は居なかった。
そこで、森の中にいるのではないかと思い、入ってみると
すぐに、暗い森の中で光る日取りの光を見つけたそうな。
しかしその光を見た瞬間から、体が動かなく、というか
体を動かす気がなくなった。
僕たちがなった状態と全く一緒です。
その光は、おばあさんが歩くくらいの速さで近づいてきて、
ついには姿が見えるくらいの近さになったが、
若者は冷静に、直視しないように、斜めに相手を見た。
そうすると、確かにただの大きな猫であり、
しかしこちらの目をじっと見ているのが分かったそうだ。
相手が猫だ、とわかると何故か元気が出てきて
足元まで来た瞬間に猫の胴体に抱きつくように飛びかかり
直ぐに眼を潰したそうだ。
猫は抵抗することもなく、簡単に捕らえられたそうだが
眼がつぶれても尚、顔はこちらを向いていたそうだ。
それからといういもの、ねかぁねこが捕まったと分かった人々は
安心して生活できるようになったそうだ。
ただし、目が見えなくなった人々は治らなかったそうだが。
751 本当にあった怖い名無し sage 2009/01/07(水) 22:20:13 ID:OttzX8vc0
しかし、ねかぁねこに会ったら、この話のとおりに眼を潰し、
寺に預けないと永遠に付いてまわられる。という話だった。