Categories: 洒落怖

武士の祟り

この怖い話は約 2 分で読めます。

547 本当にあった怖い名無し New! 2008/08/01(金) 04:12:25 ID:D4oXr1B20
父方の祖父の家は、その地域のいわゆる「本家」というやつなのですが、
祖父の次男(私の伯父)の赤ちゃん(私の従兄弟)が、
長い間原因不明の熱病と発疹に苦しんでいたそうです。

困り果てた祖父が祈祷師のところへ相談に行った所、
「祖父所有の山に戦国時代の野城があった。そこに二つの成仏できない武士の霊があって、
家を継ぐ当主に祟りを為している」との事でした。
祖父はあの山に城があった事など聞いた事がない、当主となるべき子というのも妙だ、
すでに長男の家に男の子があるのだから、と思いながらも山を捜してみると、
確かにボロボロになった墓らしき石が二つ見つかり、
その二つの墓をお祀りしたところ、次男の赤ちゃんは嘘のように回復したそうです。

数年後、考古学の調査団が「山に城があった事が分かった、大規模な調査をさせて欲しい」と
祖父の家を訪れ、長男の息子もとある事情で家を出る事となり、
家を継ぐのはやはりあの次男の息子となるだろうと言う事になっています。

bronco

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bronco

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