この怖い話は約 3 分で読めます。
沈黙が流れる。
1分が5分くらいに感じられる。
暑いことから流れるのではない、ひんやりした汗。
緊張が流れる。
5分が過ぎた頃、Mが言った。
「なあ、やっぱり何もいなかったん・・・」
言い終える前に、Kが言った。
「な、何を言ってるんです・・・?そ、そこら中に・・・・」
歯をガチガチと言わせながら、Kが辺りを見回す。
俺とMも周りを見るが、何も見えない。
俺達はKがふざけているんだと思って、逆に笑っていた。
だが、状況は一変した。
Kからの声が聞こえない。
さっきまで聞こえていたKの歯の音が消えていた。
「ん?」
俺はおかしいな、と思って車の天井のライトを探り当ててつけた。
・・・Kは失神していた。
「おいK!」
俺が呼びかけるが、Kからは返事はない。
「シッ!静かにしろ!」
Mが小さい声で俺を制した。
・・・何か音が聞こえる
189 べるか 2008/06/29(日) 14:28:31 ID:M1fom2Jz0
・・・ベチ・・・。
・・・バチ、ベチ・・・
何かを叩きつけるかのような音。
流石に、ヤバイと感じる。
「おい、M、車・・・」
「ああ・・・」
車のエンジンをかける。
・・・かからない。
「か・・・かからねえ・・・」
Mが泣き顔になりながら言う。
ヤバい。何とかしないと・・・。
俺はまず明かりをつけた。
車の中の懐中電灯で辺りを照らす。
いざという時の為に持ってきた、電源が電池のランタン。
それが辺りを照らす。
・・・・
さっきまでの音は止む。
「ハア・・・ハア・・・。」
俺達は既に汗をびっしょりとかいていた。
Mがもう一度エンジンをかける。
今度はエンジンのたのもしい振動と音が伝わってきた。
正面のライトもつけ、出きるだけ明るくしながらトンネルを出た。
190 べるか 2008/06/29(日) 14:29:25 ID:M1fom2Jz0
トンネルを出たら、俺はKの状態を見るために後部座席に移った。
Kは今は呼吸もしているし、大丈夫のようだ。
俺達は明るいところを求め、ガソリンスタンドに車を入れた。
とりあえず安堵のため息が出てくる。
「おい・・・L・・・」
Mが俺を呼びかけてくる。
「ん・・・なん・・・・」
言いい終える前にまた背筋が凍った。
車のガラスというガラスに、
つけた覚えのない、手形がベットリと無数に・・・・・・
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