Categories: 洒落怖

廃墟

この怖い話は約 3 分で読めます。

838 本当にあった怖い名無し New! 2009/08/03(月) 02:07:10 ID:qLllLA+Q0
「ケ」はDです。
”お払い→お祓い”ですね、すんません。

後日談2

結局、救急車を呼び、Dの親にはCが連絡した。
二日後、CからDは入院することになった、明日、
Dの親に全員で会ってほしいとの連絡があった。
翌日、Dの親に色々と説明したが、親としては
当然で俺達のことをとても許す様子はなく、
「Dも悪いが、君らにも責任はある、回復しない限り
許さない、こっちから連絡してくるまでは、
Dへの面会はしないでくれと」と言われた。
夏休みが明けた。
DもCも休学していた。
10月に入ってCが大学を辞めた。
年末にCから連絡があった。
Dの親とCに付き添われ俺達は
その日以来始めてDと会うことになった。

840 本当にあった怖い名無し New! 2009/08/03(月) 02:18:48 ID:qLllLA+Q0
後日談3

Dの家に上がり、大広間に通された。
真ん中の布団の上にDが座っていた。
周りにはいくつもの赤い毛糸の玉や綺麗に隙間無く
青や赤や黒色で塗りつぶされた画用紙が散乱していた。
Dは赤い毛糸を握り締めながら、なんかブツブツ呟いていた。
俺達は何も声が出せなかった。
Dの父が俺達に鳴きながら言った
「もう、どうしようもないんだよ」
俺達はDを見つめたまま何も返せない。
Dの母は泣いていた。Cも黙っていた。
Dの父が「おい、これ見ろ」って言って
写真を俺達に渡した。

844 本当にあった怖い名無し New! 2009/08/03(月) 02:29:46 ID:qLllLA+Q0
後日談4

写真は布団の上に座るDを写したものだが、
カメラを睨みつけるDと、写真全体に広がる
人の顔、正確には女性の輪郭が写っていた。
2枚目の写真にはDの体を覆うような赤黄色い光。
3枚目の写真のDの顔は綺麗に半分に割れていた。

847 本当にあった怖い名無し New! 2009/08/03(月) 02:36:42 ID:qLllLA+Q0
後日談5

写真を見て唖然としている俺達に
Dの父が言った
「分かるよね、ね」
俺達はため息とともに頷いた。
Dの父はさらに言った。
「お祓いしなくちゃいけない、Dのためにも
君達のためにも。。お祓い分かるよね。。」
俺達の会話をDが赤い毛糸を握り締めたまま
睨んでいた。目があってとてもゾッとしたのを
鮮明に覚えている。
お祓いは年明けの4日にすることになった。
帰り際、Cが言った
「毎日、夜中に部屋の中をぐるぐる歩き回
っているってDの親から聞かされた」

848 本当にあった怖い名無し New! 2009/08/03(月) 02:45:21 ID:qLllLA+Q0
明日、仕事あるので
今日はこれですみません。
後日談の続きは明日一気にまとめます。

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