Categories: 洒落怖

怪しいバイト

この怖い話は約 3 分で読めます。

暗がりの中を部屋の近くまで行き、俺が「誰かいるんですか~?」と何度か
声をかけたのだが、相変わらず部屋からはボソボソと何を言っているのか聞き取れない
複数の話し声が聞こえてくるだけで、俺の声には全く反応しない。

そこで少し大きな声で呼びかけようとしたところ、友人が俺の口をふさぐと玄関の方へ
引っ張って行こうとした。
俺は「なんだよ」と言おうとしたが、あまりにも友人が必死な形相なため、素直に
玄関の方まで歩いていった。

845 怪しいバイト3 sage 2009/07/13(月) 23:15:24 ID:fTrjVEJX0
そこであらためて友人に「何だよ」と聞くと、友人は震えた声で「あの部屋…ドアに
外側から板で目張りされてたぞ…どうやって中に人が入るんだよ…」俺は近眼な
うえに暗かったため気付かなかったが、友人が言うにはどう考えても人が出入り
できるような状況ではない形で板がドアに打ち付けられていたらしい。
友人はかなり怯えていて、それは俺も同じだったのだが、不安を隠すように友人に
こう言った「きっと外側に入り口が別にあるんだよ、とりあえず確認しに行こうぜ」と。

玄関を出て家の裏側に行く事にし、草をかき分けてその部屋のあるであろう場所まで
行ったとき、俺の「別の入り口がある」という希望的観測は無意味だった事に気がついた。

部屋には窓があったのだが、その窓にも外から板が打ち付けられており、他に出入り口
らしきものもなく、どう考えても人が出入りできる状況にはなかった。
しかし外からでもボソボソとその部屋から話し声がするのは解る。

俺は何がなんだか解らず、頭の中で合理的な解釈をいくつも考えたのだが、どれも
当てはまらない、どうしたらいいか解らず、暫らく2人で顔を見合わせていたのだが、
このままでは埒があかないため、止せば良いのに板の隙間から懐中電灯を照らして
中がどうなっているのか見てみる事にした。

2人で懐中電灯を照らしつつ中を覗いてみると、そこは普通の和室で、隙間から見ている
だけなのではっきりとは解らないが、どうやら真ん中にテーブルが置いてあるようだ。
中に人がいるような気配は全く無い。

何がなんだか解らない。
声はいつの間にか聞こえなくなっていたが、さっきまで明らかに複数の人の話し声が
中から聞こえていた。
もう一度2人で懐中電灯を照らしながら中を覗き込むとある事に気がついた。
テーブルの上に20cmくらいの箱が置いてある。

846 怪しいバイト4 sage 2009/07/13(月) 23:16:36 ID:fTrjVEJX0
箱を照らして見て俺達はゾッとした。
その箱は自転車につかうチェーンロックらしきものや鎖のようなもので何重にも巻かれて
いて、更に何個か南京錠まで付いていた。

俺と友人は「なんだよあれ、気持ちわりーな…」と窓から少しはなれて話していると、
突然

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