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715 本当にあった怖い名無し 2009/05/06(水) 19:14:25 ID:prHMy1U00
【12月11日、袈裟懸け許すまじ】
自分たちの留守の間に妻や子供たちを殺された明景安太郎と
斉藤石五郎の怒りと哀しみは凄まじく自らの手による復讐を決意。
彼らは「袈裟懸け」討伐隊を組織して明景邸の屋根裏で
待ち伏せした。だが、この日、結局「袈裟懸け」は現れなかった。
【12月12日、待ち伏せ】
警察から派遣された新たな増援が明景安太郎らと合流。
「袈裟懸け」を逃がさないために村の各所を固めることになった。
また、熊をおびきよせて復讐を果たすために、明景安太郎らは、
自分の家族の遺体をおとりに使うことを決意、熊殺しの山本兵吉
をはじめとする有志6人が遺体の周囲に隠れ待ち伏せした。
狙い通り「袈裟懸け」は現れたが、殺気に感づいたのか
遺体に近寄ろうとせず、また逃げられてしまう。
【12月13日、袈裟懸け、暴走する】
増援合流の結果、手持ちの銃は合計で60丁にもなり、
袈裟懸けの運命もこれまでかと思えた。
一方、「袈裟懸け」は空腹と傷の痛みからかこれまでの
慎重さを失っており、この日は無人の民家を狙って次々と
押し入っては部屋を荒らしまわっていた。
被害にあった家は8軒。女性の枕に異常に執着する痕跡が
あったため、熊殺しの兵吉は、標的が非力な女性を狙う
「袈裟懸け」である確信を強めた。
そして橋を固めていた警官隊のところに「袈裟懸け」が出現。
しかしながら時刻は夕闇で確認しにくく、警官が誤射を防ぐために
言葉で警告した後、発砲。
だが、狙いは外れ「袈裟懸け」をまたも逃がすことになる。
716 本当にあった怖い名無し 2009/05/06(水) 19:22:31 ID:prHMy1U00
【12月14日、悪夢の終わり】
「袈裟懸け」の血痕と足跡を警官隊が発見、追跡に入る。
熊殺しの兵吉は、利口な「袈裟懸け」にこの動きを気取られ、
再び逃げられてしまうことを恐れていたため、単独で追跡を開始した。
そして兵吉は「袈裟懸け」をついに捕捉する。「袈裟懸け」は木につかまり
体を休めていた。意識は警官隊に向けられ兵吉には気づいていなかった。
すかさず兵吉が発砲。一発目は「袈裟懸け」の心臓を、二発目は頭部を
撃ち抜き、「袈裟懸け」は即死した。
銃声をきいた村人たちはそこに殺到し、村を恐怖のどん底に
叩き込んだ悪魔の死体を見つけた。袈裟懸けの体重は380キロ、
身長は2,7メートルもあった。胃袋からは犠牲者の残留物が確認され
人々は悲しみを新たにした。この悲惨な事件の後、六線沢の村人はひとり
またひとりと去り、最終的に集落は無人の地に帰した。