Categories: 洒落怖

生活環境

この怖い話は約 2 分で読めます。

そして、私がゾッとしたのは後日妹が言ったこの言葉です。
「Hちゃんのお父さんいたよ」
妹は確かに、Hちゃんのお父さんを見たというのです。
全然Hちゃんと似てなかったといいます。ずっと薄笑いを浮かべていたそうです。
そのお父さんは、Hちゃんが畳のうえで、おしっこをするのを注意せずにただじっと見ていたそうなのです。

そして、妹を見るとHちゃんになにかを耳打ちしたそうです。
そうしてHちゃんはいいました。
「わたしたち友達だよね?これから毎日おいで」

その男は何者だったのでしょうか? 妹の錯覚ではないとしたら、もしも妹が家から飛び出さなければ……
私は、今でも時折Hちゃんの無表情な顔を思い出します。

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bronco

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