Categories: 洒落怖

廃工場

この怖い話は約 3 分で読めます。

先週の土曜日の話です。文章が拙い上に自分でも何を言ってるのかよく分からないですが、
読んでいただけると嬉しいです。今も取り乱しています。

私と彼氏、彼氏の同僚のAとその彼女のB子と遊ぶことになったのですが、
何をしようって話になった時に、彼氏とAの趣味である、廃墟めぐりに
4人で行ってみようということになったんです。

といっても、幽霊は話を聞くのは好きでも見たくないし、
私とBは初めての廃墟ということで、変な来歴がなくてヤンキーもいない、
成り立ちのはっきりした廃墟を探して、行くことになりました。

553: 本当にあった怖い名無し:2011/06/21(火) 21:25:27.01 ID:SHvWLwFC0
そこは、Aの親戚が元々働いていたところで、
大きなガラス製品会社が、バブル前に建設したらしいです。

従業員のための福利厚生施設や寮、観光客?のためのガラス工芸体験コーナーがあったり、
かなり大きい建物のようですが、不景気のあおりを受けて会社が倒産、
稼働して半年もたたないうちに使われなくなったそうです。

その経営者もピンピンしているし、大きな事故が起こったこともない、
国道につながってはいるが、山のほうに奥まった場所にあるので、
暴走族のたまり場にもなっていないだろうということで、Aがあたりをつけてきたのでした。

当日朝7時に集合して、その時は曇っていましたが、山に近づくにつれ晴れてきて、
私たち四人はテンション高く彼氏の車でA出発しました。
廃墟までの道はアスファルト敷きの立派な道でしたが、タケノコのせいで割れて、
そこから草やツタが茂ったりして、車一台がやっと通れるだけの荒れようで、
Aは、こんなことともあろうかと思って、とか言って持ってきた草刈り機を見せたりしていました。

554: 本当にあった怖い名無し:2011/06/21(火) 21:27:07.15 ID:SHvWLwFC0
廃墟は思ったより山の中にありました。そのちょっと前にはお寺と畑がありましたが、
10分も走ると、古い自販機があるだけで、他になにもありません。

ぐるっと壁に囲まれて、大きな門の前は木のパレットでふさがれており、
周りに民家などもなく、明らかに誰かが気軽に立ち入れる雰囲気ではありませんでした。
なんとか門を乗り越えて、中に入ってみると、端のほうはともかく、中心の建物のほうは、
草木に浸食されている様子もなく、休みの日の校舎みたいな雰囲気でした。

近寄ってみてみると、建物のほうがだいぶ地面より高くなっていて中こそよく見えませんでしたが、
ガラスも全部残っていて、彼氏も「普段ならどっかが破れていて、そこから入ったりするけど、
こんなにきれいだと気が引けるな、とりあえず一周回ってみるか」と言い出し、
ぐるっとまわりを歩いて入れるところを探すことにしました。

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