Categories: 洒落怖

案の定

この怖い話は約 2 分で読めます。

609 3/3 sage 2010/07/22(木) 13:53:16 ID:5US2iqVi0
すると、窓の外には、やたらと長い手をした髪の長い人間(?)が
じっと足元を見、網戸に手をかけ、黙々と引っ掻いていた

無言でカーテンを閉めると、キッチンに行き、塩を持って部屋に戻ると
窓のそばの床に盛り塩をして、布団に入って寝た。
カリカリという音は続いていた。

翌日、不動産屋に行き、おばちゃんに「やっぱり出ましたよ」と言うと
「やっぱりかぁ~」と済まなさそうに言い、別の物件を紹介すると言ってくれたが
断らせてもらった。
おばちゃんは5万円を自分に渡し、手に負えない様なら、すぐに別の所を紹介すると言ってくれた。

その夜も、きっかり2時になるとカリカリと音がし、ひとしきりバタバタした後
網戸を引っ掻く音がしていたが、無視して寝た。

1週間ほどして、パタリと妙なことは収まったが、
それ以降も、時折、深夜寝ていると、視線を感じ起きると
部屋の中に肩を抱くようにして
座っているそれが居たりしたが、無視して寝てしまった。

卒業後、近くに就職したため、今でも同じ建物に住んでいる。

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bronco
Tags: トイレ

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