Categories: 洒落怖

一人かくれんぼ

この怖い話は約 3 分で読めます。

1時間くらいたった後、友人から電話がかかって来た、友人は
俺が家に行くまでに何か変な事は無かったか、なんでもいい ときつめの口調で言った
特に思い当たる節も無かったが、ひとつだけ
昨日ひとりかくれんぼを終えた俺は怖さのあまりそのまま布団に入って寝たはずだった
だが起きたとき、TVは消えていた、家族に聞いても誰も入っていないという
そのことを話すと友人は、やばいかもしれない、今外で父ちゃんがぬいぐるみ燃やしてるけど
おかしいおかしいって言ってる、待ってて、と言って電話を切ってしまった

25 本当にあった怖い名無し sage 2010/07/27(火) 15:52:55 ID:pbleVcc60
俺は怖くなって部屋に戻った、TVは消えていたので、つけてみようかとも思ったが怖くて止めた
TVが怖くなった俺は祖父母の居間で待つことにしたが、待つ暇もなく友人から電話が来た
友人は、お前の部屋のドアを全部閉めて誰も入れないで、すぐ父ちゃんと向かう
とだけ言って電話を切った。例のごとく俺は家族に入るなと伝えてそのまま居間で待った

7~8分くらいたったころ、チャイムがなったので出ると、友人とそのお父さんが立っていた
お父さんはなにやら棒切れのようなものと、赤い紐を持っていた
お父さんは、部屋に案内してくれと言うので、言われるまま案内した
さらに部屋の前につくとお父さんは、君がこの部屋を使って何年だい?と聞くので俺は
ちょうど10年くらいですと答えると、お父さんはそれなら君も入って、何もしなくていいからと言う

まずお父さんがドアを開け俺の部屋に入る、次に友人と俺が少し間を空けて入りドアを閉めた
お父さんは俺に、TVをじっとみてて、目を離さないでねと言うので言うとおりにした
お父さんはまずTVを赤い紐でぐるぐる巻くと、持っていた棒切れのようなものでコツンとたたき
呪文のようなものを唱え始めた、俺はと言うと言われたとおりにTVを見ているだけだった
10分くらいたつとお父さんは小声で俺に今から君に話しかけるけど、何も答えないでね、と呟いた
お父さんは
君はいくつ? 何でここにいるの? 何がしたいの? もっといいとこに行こう 大丈夫
と俺に向かって言った、話しかけられている途中、ふとTVの画面を見た
何か、映っていた 顔のようにも見えたけど、気のせいかも知れない
それがお父さんが大丈夫と言ったあたりで消えた

お父さんは、もう大丈夫、だけどこんなこと二度としちゃだめだよと言った
友人もお前のせいでどっと疲れた、今度酒でも奢れよな、と半分笑いながら言ってくれた

それからは、特に変わったことも無い、でもひとつだけ
ひとりかくれんぼをしていた時、ぬいぐるみを入れた風呂桶のぬいぐるみが触っていたところだけ
赤茶けた色になっている事
何もなければいいんだけどね

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