Categories: 洒落怖

昨日のこと

この怖い話は約 3 分で読めます。

今までROM専でしたが書かせていただきます。

私は二児の母、ド零感のオカ板住人です。
オカルトは大好きですが、今までそんな経験に出くわしたことなどありませんでした。
チキンですから、完全一人の状況で怖い話を読むことすらできません。
そんなオカルト好きは、安心材料がなくてはオカルトに関われないのです。
私の場合は、例えば目の前で寝ている子ども達がいる部屋で読む、とか。
居間に行けば旦那がいる、隣の部屋からテレビの音がする、など。
何か起きたとしても、自分にとっての「味方」、「切り札」があればなんとかなる。
そのようなセーフティゾーンを確保しながらオカルトに関わる方は多いと思います。
昨日の私も、目の前に熟睡した子ども二人と旦那がいました。
その状況で体験した事を、今から書かせていただきます。

昨夜23時でした。子どもも旦那も熟睡、家事を一通り終えて、自分の時間が少しできたので
いつものように洒落怖、ひとりかくれんぼなど・・・・各スレを携帯で見ていました。
物足りなくなった私は、携帯で師匠シリーズのまとめサイトに飛びました。
久々に田舎、貯水池、黒い手など読んで満足し、人形を読んだら寝よう、という時でした。

「だれだよ」

率直に言うと「は?」という感じでした。上の子の寝言です。
次のアクションが起こるまで10秒くらいありましたが、その間私はずっと「なんで?」を心の中で繰り返していました。
後付けしますと、上の子は4歳ですが、「だれだよ」なんて言葉は言うはずがなかったからです。
もし言うなら「だあれ?」「だれなのー?」といった感じです。とても不思議でした。
すると、上の子の口があくびをするようにゆっくり開いていきました。しかし次の瞬間。

933 昨日のこと sage 2010/08/10(火) 15:12:58 ID:/vLd+PF+0

「だ!! れ!! だ!! よ!!!!!」

という、寝言とは到底思えない全身から出すような叫びを発しました。
我に返るまで約3~4秒ほどでしょうか、私は自分の耳を抑える素振りのまま固まっていました。
しかし咄嗟に「なにか起きた」と思い、上の子のタオルケットをとり声をかけようとしました。
すると、急に隣で寝ていた旦那が、寝返りをしてこちらに向き直り言うのです。

「たすけr。」

もう一度言いました。「たすけr。」
最後のほうが聞き取りにくく、助けるなのか助けろなのかわからないのですが、rの発音はありました。
でも旦那は寝ています。これは寝言だな、と呆れるまで時間はかかりませんでした。
旦那をほっとき、上の子の様子を伺おうとしたところ、旦那が言いました。

「ム  リ  デ  ス  」

この時点で初めて背筋がぞっとしました。今までは驚きの表現しかなかったのですが
旦那から最後に発せられた、この無機質で機械的な途切れるような言葉を聞いた時、
もしかして、いやそんなことある筈がない、という恐ろしさが芽生えました。

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