Categories: 洒落怖

昨日のこと

この怖い話は約 3 分で読めます。

934 昨日のこと sage 2010/08/10(火) 15:14:09 ID:/vLd+PF+0
その途端、

「ぎゃあああああああああ!!!!!!!!」

1歳3ヵ月の下の子が、両手両足を上にあげピーンと突っ張ったような感じで、凄まじく泣き出したのです。
お子さんがいらっしゃる方ならわかると思います。上の子の叫び声でも起きないほどに熟睡していた乳児が
何のぐずりもなく突然にけたたましく泣き出す、という、尋常ではない状況が。
しかも「うわーん、うえーん、んぎゃー」といったような泣き方ではなかったです。
「ん!!ん!!ぎゃああああああ!!!ぐん!!ぐ!!んー!!がああああああ!!」
骨でも折れたのか、内臓破裂でもしたのか、とても普通ではない泣き方に今までの恐怖などぶっ飛び、
すぐさま下の子を抱きかかえ、照明をつけて、身体をくまなく調べたりあやしたり・・・
2~3分するとひどい泣きもおさまり、グズグズ泣きに変わっていました。
そうした中でも旦那や上の子は起きず、まさに熟睡という感じでした。
ひとまず下の子を気分転換させようと、二階の窓から室外で飼っている犬を見せようとしました。
うちの寝室からは犬小屋が見えて、そこに街灯があたっているので犬の様子は夜でも見えます。
その窓に来ることで、下の子はいつも「窓=犬を見る」という自然な流れになるのですが。
抱っこをしながら子どもが私の肩に顔を乗せたので、私は窓ガラスに背を向ける形で
「ほら、わんわんだよ、かわいいねー、わんわん」と言いました。

しかし子どもの視線は窓から見える下方へ向いていませんでした。
目の前、まさに窓ガラスそのものを見ているような感じで。
そして、口をぽかーんと開けたままゆっくり手を合わせ、おじぎをぺこぺこしながら
「あっあん。あっあん。あっあん。」
と言い出したのです。

936 昨日のこと sage 2010/08/10(火) 15:15:58 ID:/vLd+PF+0

この動作が意味するものは。
うちには仏壇があり、毎朝母がお線香をあげて手をあわせるのですが
その時に下の子もその動作を覚え、カンカーンという音が鳴ると仏壇へいつも走り出し、
手を合わせお辞儀をしながら「あっあん!」と言うのです。
この時以外で、今までこの動作をしたことはありません。

今までの全てがザザーッと思い出され、足がすくむような思いでした。
後ろなど勿論振り向ける訳もなく、次の瞬間私は抱っこしたまま母の部屋へと走りました。
迷惑など考えず母を起こし、少し落ち着いてから今までのことを話しました。
一緒に部屋へ戻った時には、電気が点いた部屋で上の子と旦那が寝ている、という
見慣れた光景でした。はじめからそうだったのでしょうが・・・

以上が昨日あった出来事です。
思い込み、なんでもオカルトに繋げすぎだ、など、自分でも何度も思いました。
しかし、安全だと思っていた空間が突然に「自分は今、一人だ」という空間に変わってしまう恐ろしさは
これからのオカルトとの関わり方をも変えるほど大きな恐怖でした。
あの時自分が怖い話を読んでいたから、なんて結論に結ぶつもりはないのですが
やっぱり夜はやめておこう・・・と、どうしても思ってしまいます。

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