Categories: 洒落怖

豹変する客

この怖い話は約 2 分で読めます。

弟はそのままバックで交差点まで下がってから向きを変えて会社に帰ったらしい。
バックで下がる間に女性の姿はいつの間にか見えなくなってたらしいけど。

で、それから何日かしてタクシー会社に電話があったんだって。
要約すると
「この前お前んところのタクシー乗ったら途中で降ろされそうになった上つり銭渡しやがらなかったぞゴラァ」

弟は(あー、絶対あん時の酔っ払い男だわー)って思った。
でも会社にその件の経緯は既に話してあったから事務の人が対応してくれたらしいんだけど、とにかく家にわびにこいの一点張り。
住所と名前、電話番号聞いときましたけど、どうしますかね?って上司も交えて話し合ってたらまたその男から電話。

今度は上司が対応したけど、何か変な応対。
電話が切れた後、弟が聞いたら
「さっきの件は自分の勘違いだったからこなくていいです。オレの住所誰かに聞かれても絶対教えないでください」
とか言って電話が切れた、と。

「あの女性の霊は絶対あの男がらみだとおもう。電話からして絶対あの男のせいで自殺したとかやね」
と弟は言ってたが、自分にはそれ以上に気になる事があった。

弟よ、多分その女性お前が「乗ってっていい」って言ったからお前のタクシーに乗って酔っ払い男の家までいけたんだと思うぞ。

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bronco

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bronco
Tags: 自殺電話

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