Categories: 洒落怖

のけぞる嫁

この怖い話は約 3 分で読めます。

14 本当にあった怖い名無し 2011/09/28(水) 01:58:52.96 ID:pqkR7c/i0

俺は幽霊なんかは見たことがないし、見たことがないから信じていなかったけどこの件があって以来、ものが「憑く」ということはあるんじゃないだろうかと思うようになった。
真夜中で、しかも暗い部屋の中での出来事なんで寝ぼけていたのかもしれないし何かの見間違いかもしれないけど・・・。携帯からなんでぶつ切りになるかもだけど書き込んでみる。

次の日がお休みだったんでその日は部屋で夜中までDVDを観ていた。嫁があまり好きじゃないジャンルの映画だったので嫁は先に寝室で寝ていた。
二本観終わったら相当遅くなってしまっていたので寝室に行き、嫁の隣に敷いてあった布団に入り込んで目をつぶったんだが映画で興奮していたせいかなかなか寝付けない。
それでも30分ほどしてうつらうつらし始めたその時、隣の雰囲気がいつもと違うことに気が付いた。寝るときはグースカグースカうるさい嫁が今日はなぜか妙に静かだ。
嫁の方に寝返りをうって薄目を開けて様子を見ようとしたら、まるでそれを待っていたかのようなタイミングで両肩をガッと掴まれた。びっくりして目を開けると、

俺の両肩をつかんだ状態で嫁が強烈にエビぞってた。シャチホコみたいに。

15 本当にあった怖い名無し sage 2011/09/28(水) 02:02:58.40 ID:5i0osTcI0

相当強烈にエビぞっているせいか、顔は全く見えない。おいおい寝ぼけるにも程があるだろ・・・と思った次の瞬間

ぶんっ、ぐしゃっつ。

最初は何が起こったのかわからなかったけど襲ってくる激痛と目の前に広がる火花で、嫁が自分の頭を俺に向かって思いっきり叩きつけている、ということがわかった。
しばらく目が開けられなかったが痛みをこらえながら嫁の方を見るとなんとさっき以上にエビぞっていて、後ずさりする俺の両肩をまたも思いっきり掴んできた。
こちらが向こうの顔が見えないということは向こうだってこちらの様子は見えないはずなのに、不思議なことに全く迷うことなく俺の両肩を探し当てていた。

「ちょ、ま・・・」

ぶんっ、ぷぐしゃっつ。

二度目は本当に効いた。意識が遠のいた。これ以上やられたら死ぬ。嫁も死ぬ。
なおもエビぞって勢いをつけようとする嫁の顎を下からつかみ、「やめろぉぉお!!」と思いっきり押し込んだ。ゴン、と鈍い音がして嫁の体から力が抜ける。後ろの柱に頭をぶつけたようだ。
痛む頭を押さえつつ電気をつけて嫁の方を見ると白目をむいて口をパクパクしながら痙攣していた。口の動きは何かを言っているようにも見えたが言葉は発していなかった。
「おい、大丈夫か!!」嫁をゆすりながら急いで119番。救急車が来るまで10分ほどかかったがその頃には嫁の様子もだいぶ落ち着いていた。

16 本当にあった怖い名無し sage 2011/09/28(水) 02:05:47.71 ID:JGeQ9GOk0

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Tags: 幽霊

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