Categories: 洒落怖

シジマノカミ

この怖い話は約 3 分で読めます。

733 本当にあった怖い名無し 2011/05/16(月) 07:40:11.18 ID:dEwbPnf90
自分からしたら洒落にならないくらい怖い事があった。
3年くらい前だったか、実家が老朽化したから解体した時に
業者から「なんか、床下から出てきたんですが・・・」と、筒状の箱を渡された。
その晩、家族で、なんだろうね?って箱を調べる事になったんだが 奇怪という言葉がお似合いな箱で
円の直径は13センチ 長さは22センチ、桐で作られていてメガネケースの様だった。
箱には和紙が貼られていて「シジマノカミ」と書かれていた。
しじま?なんだろう・・・というかこの箱どうやって開けるんだ?
その箱がまったく不可解なのは蓋らしきものがどうすれば開くのか解らない事。
だが蝶番の金具らしきものはあるのだ。
家族で20分くらい話してたら妹が、「これ、ただの溝なんじゃない?」と言った。
全員がえ?っと思って箱の溝に定規を通して見ると確かに4ミリほどで引っかかる。
蓋だとおもった隙間はフェイクの溝だったのだ。(続く)

734 本当にあった怖い名無し 2011/05/16(月) 08:03:12.11 ID:dEwbPnf90
家族全員、開かないわけだ。と諦めちゃってその晩はそれまでにした。

翌日俺は箱を調べるため大学で民俗学とか研究してるAという友達の家まで持ち寄った
Aは箱に興味身心で、手にとってちょっと見ると「これさ、蝶番ばらしていい?」って聞いてきた
俺は了承すると机から工具を取り出してガチャガチャばらし始めたんだが片方の蝶番が外れると
穴が開いていた。1ミリの小さい穴が。
俺は「なんだそれ」ってAに聞くと、Aは「たぶん、これが本物の蓋だよ」とドヤ顔で言う。
Aはもう片方の蝶番も外すと、穴に細い六角棒レンチを押しこんだ。
そしたら、カコって乾いた軽い音がして、箱が開いた。
どういう仕組みで開いたのかはちょっと説明しにくいんだが、それよりも驚いたのは中身だった。
赤い木綿布が入っていて、何かが包まれているようだった。
俺とAが恐る恐る開けてみると、包まれていたのは鏡張りの長方形の箱。
「また箱か。」と俺が言うとAは青ざめていた「これただの箱じゃねえわ。」と呟いて
手を震わせながら続けた。
「これ・・・棺だよ。」
え!?棺?どういう事だよ?と俺が言う間もなくAは「どうする?開けるか?」と聞いてきた
俺は開けたらやばいんじゃないか、ひょっとして呪われちまうのか?という怖さと、
ここまできたら見ない訳にはいかないという好奇心ですこしたじろいだ。(続く)

736 本当にあった怖い名無し 2011/05/16(月) 08:21:32.31 ID:dEwbPnf90

「・・・・あけよう。」と俺が言うと少しの間沈黙が続いて「わかった。」とAが言った。
異様な雰囲気の中、小さな棺を開ける・・・  すると大量の髪の毛らしきものが入っていた。
箱に書いてあったシジマノ神ってのは「シジマ」という人の髪という事だろうか?
だったらなんでこんな厳重にしてあるんだろうか?
色んな事を語り合ったがどれも憶測を出る事はなかった。
「ちょっと調べるからこれ、預かっていいか?」とAが神妙に言ってきた。おれは快諾してその日は帰った。

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