この怖い話は約 3 分で読めます。
下手したら特定されるから、こんなことを書いていいのか、わからないのだけど・・
私は地元一体を治める土地神に仕える神主の家系に連なる血筋らしい。
まぁ端っこのピーも良いところの傍系なので、私有の神社を持っていても神事は近所の神主に出張してもらってる。
だが稀に先祖帰りが生まれる。私もその一人。
まぁ、若かりし頃失業中だった祖父も呪術師もどきの仕事をして日銭を稼いでいたりするわけで
決して霊感がない者がいないわけではない。
私はほとんど見えないのだが、霊と話をしたり、心霊スポットに行くと幽霊が逃げたりする。
つい最近まで、独り言が多く(今でも時々ある)不気味がられる事この上ない。
だが怖いものもある・・それは旅行先で夜毎に襲ってくる男の霊。
実家を離れて旅行に行くと毎度変な男に犯される。ちなみに最初は11歳の時だった。
何故にと思っていたのだが・・最近妙なことが切欠で理由を知ってしまった。
それは私に憑いている霊を追っかけていた男の霊らしい。
土地神様に聞いたのだが、私に憑いている霊(以降、仮名:K子)は私と同じ顔をしている。
K子は土地神様に神主の一族で本来なら巫女として仕えることを望まれていたが、
分家出身だったため、本家に遠慮して土地神様には職人として仕えた女性だったらしい。
何かと襲ってくる男の霊は大昔にK子に恋焦がれた呪術師でK子と知り合った時K子は既婚で
一女の子持ちだったが、決して女性らしいと言えない性格のため夫とは別居状態。
K子も一族も望んだ相手ではないので、K子は別居生活を楽しんでいたらしい。
そんな彼女に恋をした男がいた。その男は呪術師で最初は呪具に使う道具を製作してくれるよう
彼女に注文にくるだけの職人と客の間柄でしかなかった。
彼女の作る呪具はその筋の人には喉から手がでるほど重宝されるものだったとかで、
最初は彼女を私物化するために近寄ったが、やがて彼女に恋焦がれるようになったらしい。
K子に言い寄る呪術師は多くいたので、相手にもしなかったのだが、
その呪術師はなんと夫とその一族を人柱にして殺害してしまった。
彼女は命からがら魔の手を逃れたのだが、3人いた娘も2人が逃亡中に死亡、
異郷でひっそり暮らすことにした。
580 2 sage 2010/09/30(木) 23:47:11 ID:/wLDH/jc0
異郷で彼女は再婚して新しい生活を築いても呪術師は彼女を付け狙った。
2人目の夫が助けてくれたのだが、夫が天寿を全うした後に娘婿に
最初の夫との間に生まれた娘と2人目の夫との間に生まれた息子を殺害されて死亡した。
それを知った呪術師はK子の娘婿を殺害、自分の命を懸けて反魂の法を用いてK子を復活させた。
それだけでなく、彼女が仕えていた土地の神が彼女を取り戻しに来ない様に彼女が仕えた神に大量の人柱を建てて封印した。
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