Categories: 洒落怖

もう一人の自分

この怖い話は約 2 分で読めます。

Aさんはなんだかがっかりした感じがして、お礼を述べて早々に立ち去ろうした。
すると、知り合いの刑事がAさんを引き止め、あいつ面白いことを言っていたからせっかくならこれも聞いていけ、と言われた。

「そうです、確かに私の体にはもう一人の自分に切りつけた場所と同じ個所に傷があります。
でもそれには理由があって、私がもう一人の自分を殺した夜には必ず金縛りにあうんです。
すると、私が切りつけた場所から血をだらだら流したもう一人の自分が現れて、動けない私に囁くんです。
『同じ自分なのに、違いがあるのはおかしいよね』
そして朝目を覚ますと私が切りつけた場所と同じ個所に、いつの間にか傷ができているんです。
何も知らない家族は私が自分で傷つけたと思い心療内科にも通わされましたが、信じてください!
これはすべてあいつの仕業なんです!」

そこまで言うと、知り合いの刑事さんは含み笑いをしながらこう尋ねてきた。
「話を聞いた時は聞き流したが、なぁ、いったいなにが本当のことなんだろうな?」

855 つづき sage 2010/09/08(水) 22:55:30 ID:wduAt69m0
Aさんはそれを聞いて思わず考えた。
男の話が本当ならば、今度は男の首に致命傷の傷が写されることになる。
そうするともちろん男は死んでします。
ただし今のところそんな話を自分の管轄内で聞いたことなない。
やっぱり男の言っていたことは嘘なんだろうか?
それとも、男は確かに死んで、
じつはもう一人の自分にとってかわられてしまったんだろうか?

Aさんは考えてもらちが明かないので考えるのをやめたが、
それから鏡を見るのが少し怖くなってしまったらしい。

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