Categories: 洒落怖

かくれんぼ

この怖い話は約 2 分で読めます。

俺が小学生の時の話。
家の近くに結構広い森林があって、そこで友達と二人で遊んでた。
しばらく遊んでると、急に雨が降ってきた。
最初は別に気にしないで遊んでたのだが、どんどん強くなってきたので、近くの駐輪場の屋根の下で雨宿りすることにした。
雨宿りを初めてしばらくすると、森の奥から小さな男の子の声で
「もーいいかいー」

って声が聞こえてきた。一度だけじゃなく、何度も。
この声がとても不思議だった。大雨の中なのに、森全体に響き渡るような声だった。
そして、「もーいいかいー」の声は何度も聞こえてくるのだが、一向に「もーいいよー」の声が聞こえない。
何よりおかしいのは、こんな大雨なのにかくれんぼをしようとすることだ。
俺は怖くなってきた。
でもその時、度胸の据わった友達が、「もーいいよー」と返した。
その瞬間、声がぴったりと止んだ。
あれはなんだったのかわからない。

bronco

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bronco

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