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534 本当にあった怖い名無し sage New! 2010/04/24(土) 03:07:05 ID:5YT/IK93O
私は冷静に考えました…
どこかに抜け道があり、そこを通って来て私に嫌がらせをしているのか?
そんなわけの分からない事も考えました。
その時、「ブォォォー!!」
まただ、またやって来たのです!ミラーに目をやるとそれは確かにさっきの彼です!
私は混乱しました…
そして彼は三度同じ事を繰り返し、
「邪魔じゃい!ボケェ!」
と言い私を追い越しました。
私はもう何が何だか分からなくなり完全にパニック状態でした。
この辺には抜け道等は見当たらないのです!
そして私は今追い越して行った彼の方に目をやりました
しかし今回は何か様子がおかしい……さっきとは何かが違う……!!
私は血の気が引きました…
誰かが後ろに乗っているのです
後ろに乗っていたのはなんと白髪の老人でした。
老人は不気味な笑みを浮かべています
それがこの世の存在でない事は即座に分かりました。
「まずい!!」
私は心の中で叫びました
そして彼のバイクはさっきとは違い、カーブを曲がる事なくガードレールを飛び越えて谷底へと真っ逆さまに落ちていったのです…
536 本当にあった怖い名無し sage New! 2010/04/24(土) 03:11:09 ID:5YT/IK93O
私は車を停め警察に連絡しました、既に日は暮れかかっています
私はショックでした。
信じていなかった霊の存在が本当だった事、そして一人の命が奪われてしまった事。
見てしまったのです
彼がガードレールを飛び越えて谷底に落ちる瞬間、老人は宙に浮き上がり恍惚の表情で山へと消えて行く所を。
私は生まれて初めて恐怖に震えていました…
その日警察が谷を捜索し、遺体を発見しました。
もう分かっていましたが発見された遺体はバイクの彼一人の物だけでした
警察に事情聴取で色々と聞かれましたが、老人の事は話しませんでした
私は十年経った今でも一人で山を走るのが怖いです。
あの老人の顔が脳裏に焼き付いて離れないのです…!
なぜあのバイクが六甲山を一瞬で走り抜けられたのか
なぜ三回目で「あれ」が乗っていたのか
そしてなぜ彼だったのか。
それは分かりません
しかし私は今、これだけは断言出来ます。
あれは、あの老人は間違い無く
「 死 神 」だったのだと。
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