Categories: 洒落怖

言い伝えの場所で

この怖い話は約 2 分で読めます。

違う。女なんかじゃない。女でも男でもない。あれは人間じゃない。
そう感じた瞬間だった。
目が合った。

奴の姿はあやふやで、顔なんか見えないのに、間違いなく目が合った。
その瞬間、恐怖が体を支配し、すぐに車に戻り家へ急いだ。

その日は濡れた体も拭かず布団に潜った。

923 本当にあった怖い名無し New! 2010/04/12(月) 14:16:50 ID:G4pdkU+jO
翌朝、天気も良く、暖かいのに、昨夜の恐怖が抜けない。
誰かに見られてる。
怖い。怖い。

やむを得ず、その崖の近くの寺の住職に相談した。
「見たのか?」
「…はい。」
「馬鹿もの!」
住職は顔を真っ赤にして声を張り上げた。すぐさま、誰かに電話をかけた。
「お前は憑かれた。今から祓うから、これに着替えろ。」
と白い装束を渡され、言うままに着替えた。
軽くパニックに陥ってた。
住職は何か準備をしてる。自分は狭い部屋に入れられた。
「待ってろ」

しばらくしてから、住職と二人の坊さんが来た。
自分を中心に三角形を描くように座った。
「お前は目を閉じてろ、何があっても目は開けるな」
目を閉じた上から目隠しのようなものを巻かれた。
すぐにお経が聞こえた。
気を失ったのか、寝たのか、そこからの記憶がない。

気付くと、目隠しは取れていて、住職が言った。
「もう大丈夫だ。二度と馬鹿な真似はするな。帰れ。」

自分は何故か泣いていた。

以上です。文才なくてすいません。質問あれば答えれる範囲で受け付けます。

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