Categories: 洒落怖

透明人間になる服

この怖い話は約 2 分で読めます。

722 本当にあった怖い名無し age 2010/03/06(土) 14:45:02 ID:G6wzUrNr0
朝、起きると京子はいなくなっていた。
すべて夢だったと思いたかったが家具などが明らかに
一人暮らしのそれではなかった。
出社すると、親友がばつの悪そうな顔で話しかけてきた。
「ドッキリ大成功」とか「実は夫婦げんかして一芝居打った」とか
ネタばらしをしてくるものだと思っていたら
「今朝、京子ちゃんと話したんだが、お前、昨日のあれ
本気で言ってたのか?」と逆に問いただしてきた。
手袋を脱いだ今でも親友の左手の指は四本しかなかった。
親友は遠まわしに精神病院や心療内科にかかることを薦めてきた。
俺は拒否した。会社のみんなや同級生の誰に聞いても俺と京子が
結婚していることが正史になっているようだった。
精神病院にぶち込まれたくない俺は、すべて思い出したふりをして
今も京子と生活してる。一体どうしたものか…

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