Categories: 洒落怖

狂った家族

この怖い話は約 3 分で読めます。

495 本当にあった怖い名無し sage 2010/03/04(木) 00:01:55 ID:7WkghPrLO

「ちょっ…ちょっと!!!さっきから何変なこと言ってるんだよ!!!」
明らかにいつもと違う両親に不安と怖さを感じて,自分は大声で怒鳴った
両親が自分の方に顔を向けた
「う………!!!」
両親の目が左右逆を向いていた
父「死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね」
母「死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね」
「ひ!!!!!!」
目は左右逆を向いていたが顔はしっかり自分の方を「見」ながら
壊れた人形のように繰り返し「死ね」を連呼していた

自分は耐えられなくなり
弟の居る部屋に逃げ込んだ

496 本当にあった怖い名無し sage 2010/03/04(木) 00:03:32 ID:7WkghPrLO

バン!!
弟「うわっ!びっくりした!!
何!?兄貴!」
弟は机に座り書類を書いていた
「あ…あのな!!父さんと母さんが!目が逆で…死ねって言って……あ!その前にTVにノイズが……!!」
弟「いや,ごめん
何言ってんのかわからん」
自分でも何を言ってるかわからなかった
今の自分に起こってることが理解出来なかった
「あのな……あの…だから……」
わけがわからなくなり頭を抱えた
「と……とにかく父さんと母さんが変なんだ………!!!!!!」

弟が口を半開き,目を目一杯見開いていた…………
498 本当にあった怖い名無し sage 2010/03/04(木) 00:04:55 ID:7WkghPrLO
続き
「あ…………あぁ」
両親がおかしくなって,弟まで……
徐々に弟の目が左右逆を向いていくのを見て
俺は玄関に走った
(なんなんだ!!なんなんだ!!なんなんだ!!)
玄関から外に出る前

チラッと居間が目に入った

両親がこちらを向いて立っていた

やはり目は左右逆を向いていた……

499 本当にあった怖い名無し sage 2010/03/04(木) 00:06:05 ID:t23m9VNiO

全速力で人が通りが多い場所まで走った
その後,少し息を整え,携帯で職場の一人暮らしの先輩に事情を話し先輩の家に行った
先輩は霊とかお化けが見える人で
普通だったら理解不能な自分の話を真剣に聞いてくれた

先輩「そうか……よし,明日知り合いの寺に行ってなんとかしてもらおう
今日はまず休め,お前ひどい顔してるぞ」

その日は先輩の家に泊まった

一睡もできなかったのは言うまでもない

次の日,先輩は夜勤,俺は休みだった

朝6時,先輩の家から車で30分くらいの寺に連れて行ってもらい
そこの住職に前夜のことを話した

504 本当にあった怖い名無し sage 2010/03/04(木) 00:17:16 ID:t23m9VNiO

住職「わかりました……
大変だったでしょう
憔悴しきっている……」

Page: 1 2 3

bronco

Share
Published by
bronco

Recent Posts

迷い

霊とかとは全然関係ない話なんだ…

4年 ago

血雪

全国的にずいぶん雪がふったね。…

4年 ago

母親の影

私が小6の時の夏休み、薄暗い明…

4年 ago

閉じ込められる

彼はエレベーターの管理、修理を…

4年 ago

彼女からの電話

もう4年くらい経つのかな・・・…

4年 ago

テープレコーダー

ある男が一人で登山に出かけたま…

4年 ago