Categories: 洒落怖

高架下

この怖い話は約 3 分で読めます。

「高架下」
 バイトに行くのにバイクで走ってた。
小雨が降る夜だったんだけど、バイトの時間には少し早くてちょっと煙草でも吸おうと高架下でバイクからおりたんだ。
で、軽く一服してたわけなんだが、ふとあることに気がついた。いつも走っている道とは別に道があったんだ。
「へ~、こんなところに道があったんだ」と10数年間気づかなかった地元の道ってことで興味が出てきた。
「これ…、どこの道に出るんだろ」と、バイトまで時間があるから走ってみることにした。国道と田んぼに挟まれた道が続いている。「ほんと、どこにでるんだろ?」と走っていた。
すると、バイクのライトが電信柱の横にある何かを照らした。「なんだ???」スピードを落とす。
……どうやら人みたいだ。横は田んぼだし、農家の人だろうと思ったんだ。その時は…。

72 本当にあった怖い名無し 2010/01/31(日) 15:45:14 ID:h1/mrjV30
 スピードを落としたまま、その人に近づく。電信柱にもたれてる。動かない。何をしているのだろう。短い時間でそれくらいのことを考え、そしてその横を通り過ぎた。で、ちらっとその人を見た。
 「!!!!!!」
 バイクのアクセルを一気に回す、この場にいたくない!そう思った。
「何だあれは!?人じゃない!!!」
 そう、人は人だがあんな体制で生きていられるわけが無い。体は直立なんだけど、頭が…、頭が肩のほうに首が90度折れ曲がって電信柱に頭を当ててもたれかかっていたんだ。
一瞬だったけど、無表情なおじいさんともおばあさんともとれる顔、とにかく老人だったと思う。
心臓の鼓動が早い。呼吸が乱れる。ほんとうに驚いた。あそこまではっきりと視えてしまうとは…。
 さっさとバイトに行こう。そう思うはいいが戻る気にはなれない。だから、知らない道を突っ切るしかない。そう、知らない道を…。

74 本当にあった怖い名無し 2010/01/31(日) 16:00:14 ID:h1/mrjV30
「くっそ~、霊感があるとは自覚してたけどあれだけはっきり視えるのかよ~!最悪だ~!」とか、独り言を言いながら、まだ走ってた。
バイトまで時間はあるとはいえ、知らない道を走っているわけで、どこに出るかもわからないし、まぁ、別の意味で”でて”しまったわけなんだけど…。
 と、しばらく走っていると、向かって左側に高架下が見えた。しめた!!そこをくぐって別ルートで元の道に戻れるかもしれない、と思い高架下に向かった。
まぁ、雨も降っているし、気持ちを落ち着かせたいっていうのがあって、高架下で一服することにした。雨が少し強くなっているな…。
そこには雨音と風の音、上で車が通り過ぎる音だけが鳴り響いていた。音が反響してちょっと怖い。しかもカッパを着て走っていたとはいえ寒くなってきた。
まぁ、あんな体験した後だし。とか一人で苦笑いをしたりして…。そこで、音楽を聴きながら行こう!とiPodと取り出した。
そして、音楽を聴きながらヘルメットをかぶりバイクのエンジンをかけた。この高架下を通り抜けるために…。

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