Categories: 洒落怖

霊感遊び

この怖い話は約 2 分で読めます。

子どものころ、自称霊能者の友達から変な遊びを教わった。
印を結んで、目をつむって歩く。
この動作を毎日繰り返すと、目を瞑っても、ものを見ることができるようになる、というものだ。
一時期、俺らは公園でこの遊びを毎日やった。
やがて、本当に俺は目を瞑っても前が見えるようになったんだ。
それが面白くて、俺はそれをどこでもやるようになった。

それでその日は目を瞑りながら犬の散歩をしてみることにした。
いつものルートを外れて池の周りをとおってみることにした。
そして、歩いていると白いワンピースみたいなのを着た女性がいたんだ。
歩き方が変だった。足を動かしてもいないのに、すごい勢いでグルグル動いている。
その人は俺に気がついたようで、すごい勢いで俺のいるほうに近づいてきた。
逃げようと考えたが、足が震えて動かない。
その女は目の前までやってきた。
口と目を大きく開いて、ムンクの叫びのような顔をしているのがわかる。
女は俺の首につかみかかろうとした。俺はあせって後ろに尻餅をついた。もうだめだと思った。
その瞬間、俺は目をパッと開いた。女は消えていた。
自称霊能者にこの出来事を伝えると
「すげーーー!いいなーー!俺もやろっ」
というだけで助言も何も言ってくれなかった
でも後日、
「あそこではやめたほうがいい。あぶねぇ」
と言ってたのでヤバイトコロだったんだろうな(笑)
それ以来、その遊びは止めたし、変なことも起こらなかった。
ただ、あの時女に触れたらどうなってたのかを考えるとゾッとする。

bronco

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bronco
Tags: 公園散歩

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